第700話 リュークの首が・・・・

おっさん・・・・侯爵を助けたリューク君は


「させません!」


そう言って何やら結界みたいなのを出現させ、魔王を取り囲んでいく。


「む!これは・・・・結界の上位魔術か!このような結界の使い手が生きておるとは!何をしていたんだ奴らは!全く使えぬ!」



何かに対し怒りをぶちまける魔王。しかし相手はここにはいない様子。


その間にシラカワ侯爵は何かを手にし、操作をしている様子。

その間にも魔王は結界に攻撃をするも弾かれる・・・・しかしその結界は魔王が攻撃をするたびに変化が現れる。

そしてついに、リュークの魔力が枯渇したのか、結界が消滅。


それを見た魔王が


「たわけが!さあ大人しく死ね!」


とか言いながらリュークに剣をふるう。


リュークは精神力が枯渇したせいで無防備。

シラカワ侯爵が見ている目の前で・・・・

リュークの首が飛んでいく・・・・


転がるリュークの頭。倒れず立ち続ける身体・・・・


「ハハハ!他愛もない!あっさり死におったわ!次は貴様だ!」


そう言ってシラカワ侯爵に向かってくる魔王。


侯爵に剣を振りかざしたその時、魔王の身体から剣が現れる。


「ガッ!何が起こって・・・・」


魔王は己の身体から突き出てきた剣を見て、そして剣をふるった相手を振り返ると、そこには・・・・


頭を失ったリュークが魔王に剣を突き立ているという、信じられない光景が展開している。驚く魔王。


「何だ貴様は!なぜ頭がないのに動ける!」


魔王は物言わぬ首なしの体に問いかけるも、その答えは床から声が聞こえる。


「残念だけど、僕はこんな事では死にはしませんよ?」


床に転がってるリュークの頭が返答を。


リュークは人間じゃない?誰もがそう思う。

実際首をはねられた人が生きている道理はなく、そう言った魔法を予め展開していなければ不可能。


しかしそれでも魔王は攻撃をやめない。そもそも身体能力は圧倒的に魔王の方が上なのは明らかで、剣が刺さったまま魔王はリュークの身体を蹴り飛ばし、そのまま侯爵に再び襲い掛かる。


魔王が侯爵に剣を振りかざし、侯爵の身体が吹っ飛んでいく。


しかし侯爵の着ている服の防御力はとんでもない性能で、、服は全くダメージを負った感じがなく、単純に吹っ飛ばされる格好に。


そして壁に激突!という直前、ゲート部屋にいたウェンディが駆けつけてきて受け止める。


「旦那様怪我はない?」


「ありがとうウェンディ。あっちは大丈夫なの?」


「ええ。もうすぐ皆こちらに来るわ!それにしても・・・・強いわね、この魔王。」



そう言ってる間にナターリヤが駆けつける。


「ウェンディ、同時に切りかかるよ!」


と言ってウェンディと2人で切りかかるも・・・・


呆気なく2人共吹っ飛ばされていく。


そしてどんどん破壊されていく書斎。


このままでは日本に戻れない侯爵。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る