第620話 エリクサーを使うよ?
エリクサー、そう言えば医務室だっけ・・・・
おっさん、口田さんを連れ、医務室に向かったよ。
そしてペットボトルみたいな容器に入れてある液体のエリクサーを差し出す。
迷いなく口田さんが飲んでます。
いいんだけどね、少しは疑ってほしいよね?
で、つい飲んでしまった・・・・という表情をしているので・・・・
「心配ないよ、口田君。これは飲むエリクサーさ。ざっと調べた限りでは、君の頭の異常は、この飲み薬で改善するはずだよ。」
「はあ・・・・最近、香り?お香というのですか、あれでかなり症状が良くなったのですが、治った訳ではないんですね。」
「どんな香りか知らないが、きっと一時的なものだよ。さあ、そろそろよくなるはずだけど。エリクサーの効き目は、すぐ表れるけど、君の場合時間がかかってるねえ。」
だけどね・・・・だんだん口田さんの表情に変化があってね。
あまりいい顔つきじゃなかったのが、だんだんいい顔つきになっていくのがよくわかるんだよ。
「なんかすごい爽快なんですけど、これが効き目ですかね?」
「おや?何だか顔つきも変わったようだね。いい顔になってるよ。それと、たぶん爽快感というのが、脳への圧迫感が無くなったからだろう。」
「ありがとうございます、白河さん!」
「いいんだよ。それより、今からどうするんだ?かなり厄介な事になりそうだけど。」
・・・このままいくと、神とひと悶着ありそうだねえ・・・・
「もう決めた事です。必ずシビルを救って見せますよ。」
「おお!いいねえ、迷いがないというのは。まあ、陰ながら応援させてもらうよ。」
そうでなくっちゃね!
女を救うのは大事だよ?
・・・・
・・・
・・
・
一応治療というのか、終わったのでみんなのいる部屋に戻ったよ。
「すまなかったな。だが、もう大丈夫だ。白河さんのエリクサーで、どうやら俺の問題の根本が解決、まあ治療が終わったってやつだな。」
少し高揚してる?まあ・・・・気分がいいからね。少し様子を見ようか・・・・
「士門さん?まだ治ってないんじゃないかしら?興奮してますわ。」
佐和さんかな?何でも正妻らしい・・・・年齢も一番釣り合ってそう?
「佐和、これは興奮じゃない!高揚感だよ!」
ちょっと興奮しすぎだね・・・・ワンクッション置いて、ならしていかないとだね・・・・
「まだ頭のすっきりに慣れてないんだよ。暫らくしたら落ち着くよ。」
・・・・
・・・
・・
・
「改めて復活だ・・・・心配かけたな。」
「よかった。また大変な事になるんじゃないかと思ってたから。」
世津さん?女勇者さんが心配そうに・・・・って彼女も妻だっけ?
「本当にもう、ああはならないの?」
三津枝さんだっけ?この中で一番背の高い、モデルさんみたいな彼女も・・・・奥さんだっけ?
「多分大丈夫だろう。今頭はかなりクリアになってるから。」
「そう?そうならいいけれど、今何かあっては困る。」
女魔王さん?シビルさんだっけね?彼女も心配してる・・・・さて、そろそろいいかな?
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