第598話 差別するつもりはないけれど・・・・

おっさん非常に悩んだ。

色んな立場があると思うけど、妻に対しての扱いは、対等に、と思ってるんだよ。

それを・・・・

今から行うのは、明らかな区別なんだよ。

決して差別じゃないからね!


だけどね・・・・この、明らかに・・・・まあおっさんが所持する事になった剣は別だよ?

それ以外でもね・・・・だけど明らかに違う剣が何振りかあるんだよ。


そうは言ってもね・・・・

他の人から見れば、ここに今ある剣は皆、存在自体が規格外と言うのだろうな。

おっさんが今まで打った剣・・・・おっさんソードも、世間ではシラカワソードと言う名で出回っているらしい・・・・

おっさんが本当に適当に打った奴でも、とんでもない価格で取引されてるらしいからね。


たまに店でおっさんソード売りに出すけど・・・・

とんでもない値段をつけても、瞬く間に売り切れるらしい・・・・

まあこういった剣は、ナンバリングしてるから、万が一おっさんの売った剣で悪さしたら、追跡調査して没収するつもりだからね。その為のナンバリング。

だけど、それが仇となったのか、ナンバリングのついているおっさんソードは、更に価値が上がるらしい。


なので、もしこの精霊ソードを放出してしまえば、どんな事になるか・・・・


それに、今までのおっさんソードは、ほぼミスリル製。

今回のような3種のより希少な金属では打ってなんだよね。

まあ、ミスリルは、この3種の剣より、何もしなくても魔力の通りが良いから、付与しやすいんだよ。


なので、結局ミスリルでの素材の剣ばかりになるんだよね。


でも今後は・・・・新規の炉もできたし、考えておこう・・・・


ああ、めっさ話がそれたね・・・・


今から誰に剣を渡すかについては・・・・

これは和佳からしっかり言われてるんだよ。

「まず、今後マスターの後を継がれるお子様・・・・リュシエンヌ様の長男に、この中で一番の・・・・あの2振りをお渡しくださいまし。そして、同じような2振り、それを・・・・インダルチャンス王国でしたか?そこにおられるメーネア様の御子、先ずはこの2方にはこの剣を渡すべきです。」


そうなるとエルヴィーラとかにも渡さないと、と思ったけど・・・・

「すでに皇帝にお渡ししてますわ。いくらマスターの現在住んでいる国とはいえ、セアリアス帝国の皇族にだけ特別扱いはけません。なので・・・・そうは言っても身分の事もありますから・・・・こちらがよろしいかと。これは、武の心得のある彼女にぴったりでしょう。」


やはり2振り・・・・

この調子だと、多いと思った剣も、さほど多くない?

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