第560話 この大剣に、4体もの精霊が留まる必要性はあるのか?

気になった事があったので、おっさん常駐してくれている精霊・・・・もう秘書でいいよね?に尋ねる事にしたよ。


「なあ秘書さんや・・・・ちょっと尋ねたい事があるんだが。」

【マスター、今後私は秘書と呼ばれるのでしょうか?】

「駄目?」


【いえ・・・・私に名はありませんので、それでも宜しいですわ。ですがその・・・・後にできれば素敵な名前を付けて頂きたいのです。】


「・・・・花子とか?」


【・・・・それは熟慮してのお名前でしょうか?】

「すいません適当に思いついたのでつい・・・・」

【そうですか、それはよかった・・・・あまりにも理不尽な名前ですと、毎晩頭の中で呪いの言葉を吐き続ける所でした・・・・】

・・・・寝る時にそんなのが頭に響き渡ったら・・・・恐ろしや・・・・

いい名前を考えてあげよう・・・・


そうだな・・・・わからん!

しかも誰にそんな事を尋ねたらいいのか?

まさか日本に行って妻に聞く?もしくは・・・・早苗ちゃんとか?

いやいや・・・・他の女性の名前を決めるのにそれはないよね?


「すまんが決められん・・・・おっさんこう見えてネーミングセンス皆無なのだよ。」

【そうだと思いましたわ。何せ普通に剣を打てばおっさんソードですし、服に防御力を付与すればおっさんコートやら・・・・】

「それ本人のネーミングセンス反映されてるの?」

【はい、勿論ですわ。】


「何たる事だ・・・・あ、今はそれは置いておこうか・・・・」

【私の名前は放置なのですね。】

「今急いて変な名前じゃあね・・・・ああ、そうだ、聞きたい事ってのはね、今おっさんの所持しているあの大剣、そこに精霊が4体いるんだろう?4体いる必要があるのかい?」

【そう言いますからには、何かお考えがおありでしょうか?特に4体が同じ剣に留まる必要はありませんね。】

「そうかそうか、それなら安心したよ。じゃあ今からあと3振りの剣を打てば、それぞれそこに入りなおすとか有り得る?」

【それは可能ですが、その後の剣の行方はどうなりましょうか?】

「ああ・・・・ざっくりだが考えはあるんだ。精霊が嫌がらなければだがね・・・・」

おっさん、折角4体精霊がいるなら、それを分けようと思ってね。

どうするかはまだはっきり決めてないけど・・・・


一つはメーネアだな。メーネアと言うか、インダスチャンス王国を治める・・・・今はメーネアだけど、息子が育てば息子が国王となる。そして、国におっさんの打った剣を引き継いでもらえばなと思ったんだよね。

そしてもう1振りは、リュシエンヌの子供にだね。

今後おっさんの後を継いでもらうからね。

そしてあと2振り・・・・

1本は皇帝に渡そうと思っている。何しろ、今まで良くも悪くもセアリアス帝国にはずっと世話になった訳で・・・・

だが、無条件に渡すのもね・・・・

これは考慮しないと。

今後セアリアス帝国の国王になる人物に引き継いでもらうのか、エルヴィーラに渡し、今後はエルヴィーラの子に引き継いでもらうか・・・・


そして残りの1振りはおっさんが所持だな。

もしくは・・・・おっさん二刀流だから、セアリアス帝国には別の剣を打って渡し、2振りの剣を所持したままにするか・・・・


どのみち今の大剣は二刀流には向かないから、もう少し小ぶりな剣を打ちなおさないとだけどね。

どうしよう・・・・

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