第537話 精霊の顕在化・・・・確かに女性だよね・・・・

おっさんが思案していると、半ば強制的に休ませたアルフォンシーナとアメリータが目を覚ました。


「だ・・・・旦那様・・・・えーん・・・・」


なんとあのアルフォンシーナが、他の妻のいる前で泣き出したのだ。

で、それを見てしまったアメリータも、もらい泣き。

「あんな事しちゃあ駄目え!!うぇーーーーん!!!!!!!!!」


おっさん何をしてしまっていたのだろうか?


暫く2人を抱きしめ、落ち着かせてから、4人と相談を。


『あ、あの!時間が!ありませんから!手短で!お願いします!』


必死に懇願してくる・・・・精霊?

まあ今はムシムシ。


・・・・

・・・

・・


「邪な気配は致しておりませんから、助けてあげて下さいまし。」


アルフォンシーナは、躊躇わずにそう言い切った。

「それにね、この剣は呪われてはいないから!もし悪い精霊だったらわかるからね!」


呪いの専門家のアメリータがそう言うんだから大丈夫なんだろう。

「もしかしたらまた厄介ごとが増えるかもだが・・・・いいのか?」


「嫁が増えるのじゃろ?リュシエンヌ殿のボヤキが・・・・いや、主が子をもっとなさねばと常に言っておったからのう、よいのではないかえ?」

そんなにリュシエンヌは周りに言ってるのか?

今度ハッスルしちゃう?


「それよりいいの?何だかあの大剣・・・・震えてるわよ?」


見るとなんだか水滴まで表面についてるな。

『もう少し精神力をくださいまし・・・・』

”おっさんが剣を放したくなったら放せる?さっきみたいのは勘弁願いたいからさ!”


『むろん大丈夫ですわ!あ、もう駄目・・・・』


うわ、剣の文様が消えかかった!


これは流石にと思い、おっさん再び剣を握ったよ。

その瞬間、相変わらずかなりの魔力を持っていかれるが・・・・

再びポーション片手に魔力を回復。


『ありがとうございます・・・・命拾いをいたしました・・・・今のままでは燃費が悪すぎますね・・・・少々お待ち下さい。』


何やら剣から4人?4体というべき?の声がする・・・・

『小さいサイズなら・・・・』

『じゃがそれでは抱いてはくれぬのでは?』

『そういう趣味ならよいけど・・・あの嫁さんたち見ていると・・・・』

『だがこのままでは・・・・』




暫くした話が付いたようだ。


『現状では問題が解決できませんので、一度特殊な方法で私達4体、各々の剣に入りなおします。問題はこの剣から出られない事なのですが、あの女性達が手にしている4振りの剣、あれに入りなおします。』


よくわからんけど・・・・どうなのだ?


”意味が分からん・・・・”


『本来私たちが仮宿にするのは、剣なら剣一振りで精霊が1体。ですが今回、緊急事態でしたので、大剣を一振り打っていただき、そこへ4体が緊急に入り込んだのです。ですが、その後出る事かなわず・・・・』


なにやってんだか。


『ある程度魔力がたまれば、できます。ではその剣を、この大剣に触れるようにお置き下さい。』


そう言われたので、今ウェンディと3人の娘さんが剣を所持しているので、それぞれ置いてもらう・・・・あ、今はおっさんも、剣を握ってるけど、剣自体は机の上に置いてる状態。


で・・・・4人が剣を置いた途端、5振りの剣は激しく光りだし、眩しくて何も見れなくなった。

あ・・・・なんて事だ・・・・ウェンディはうまく剣から手を離したみたいだけど、3人の娘さんは剣を離せないでいる。だけど・・・・

ウェンディが置いた剣が、大剣からずれる。

「あ・・・・あれ?そんな・・・・」

ウェンディ、もう一度剣を握りなおし、置きなおす。。

「何よ今の?持ちっぱなしじゃないといけないの?」


そして暫くして・・・・


『移動できたのじゃ!』

『少し変ですが、まあいいでしょう・・・・』

『助かりました・・・・』


だが、一体だけ?

『あ、あら?私だけこのままですか?あ・・・・今なら私顕在化できます・・・・』


そう言うと、さらに激しく剣が光り・・・・

『こちらもこの女を媒体に顕在化できそうじゃ!』

『あ・・・・ほのかに・・・・行ける?』

『この女も精霊を・・・・』


気が付けば剣を握っていた4人は、その場に倒れちゃったよ。


そして・・・・3人の娘さんの、それぞれの目の前には3の・・・・幼女?が立っていた。多分メ▲ちゃんみたいなの。

メ▲ちゃん知ってる?

小さな子供がお人形遊びをする奴だよ。おもちゃ売り場には大概置いてるよ?

で・・・・おっさんの上には、何故か・・・・リ◇ちゃん人形ぐらいの大きさの女性?がいた。

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