第500話 どんどん吸収する3人の娘さん

「羨ましい!」


「抜け駆け!」


「だって・・・・ラッキー!」


あれ?何か喜んでる?


そして今度は別の娘さんが・・・・


「これはどうでしょう?」


鑑定がないからね・・・・

おっさん、娘さんの教えてくれた場所を見ると・・・・


おおお!またエリ草!おっさんもなかなか見つけられんのよ。なのに・・・・


「凄いすごい!」

また思わず・・・・抱きしめちゃった。

「私もやりました!もっと強く抱きしめてほしいです!」


「こうかい?」

思わず強く抱きしめる。

「シラカワ様が・・・・何という幸運!」


は!まただ・・・・


すかさず離れる。

「また・・・そのすまん、つい抱きしめてしまった!」


「あの・・・・ありがとうございます!私、もっと抱きしめてもらえるよう努力します!」


え?何の努力?


おっさん何かおかしと思いながら・・・・

そしてとどめがもう一人・・・・

「シラカワ様?何か変なんですよ。今まで名前が分からなかったのに、何故かこれがエリ草と認識するんです・・・・」


おっさんもう1人の所へ行くと・・・・

ある、エリ草だ。

「あ・・・・もしかして、これがエリ草と認識できてる?」


「はい!もしかして・・・・スキルでしょうか?」

・・・・これは・・・・もしかしてこの3人、ものすごい才能の持ち主なのでは?

「素晴らしい!もう鑑定まで!もう感動しちゃったよ!」


思わず今回の中で、一番強く抱きしめちゃったよ。


「シラカワ様!もっと!ぎゅっと!抱きしめて下さいませ!」


・・・・

・・・

・・


おっさん反省している。

こんな若い女性を抱きしめるなんて、どうかしている。

しかもシラカワ商会の工房の工員。針子なのか、布を織ってくれてるのかわからないけど。

勘違いって怖いな・・・・

さらなる勘違い・・・・この3人は工員じゃなかったんだよな・・・・

後で知ったけど、館勤めでした・・・・多分リュシエンヌあたりの侍女。あ、それも違ったようで・・・・


だけど・・・凄いな、3人共エリ草見つけるなんて。

そして暫くしたら、残りの2人も鑑定できるようになったよ。


これは、今後のシラカワ商会にとって、とてもすごい事なのではないだろうか・・・・


だけど、おっさんの背後ではいつの間にか戻っていたウェンディと、カトリーンが・・・・


「うかつじゃった・・・・まだ認識がずれておるようじゃのう・・・・」


「お腹さえ・・・・下っていなけれ・・・・う・・・・」


あ、ウェンディが消えた・・・・


何だかわからないけど、今後のシラカワ商会のさらなる発展が見えた気がしたよ。


カトリーンには違う何かが見えてるようだけど・・・・おっさん気が付かなかったよ。


背後で3人の娘さんの気配が、何やら変わっている事に・・・・



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