第492話 74層、可也手こずり始める

「仕方ねえ、この件に関しては、ダンジョンから城へ戻ってから、再び協議だ!」


そう言って下へ行ってしまったよ・・・・


一応ナターリヤがある程度距離をあけ、追跡してくれているようだ。

そして、おっさんも次の階層、74層へ。


この辺りになると、あまり上層との関連が無いのか、見慣れない魔物が闊歩している。

数も多いぞ??


人型が多いが、魔獣みたいな?なんかわからんが・・・・以前見かけたマンティコアみたいなのもいるな・・・・


「くっ!かてえ・・・・この剣でも貫通しないとか・・・どんな鱗もってやがんだ!」


クィンシーが愚痴ってるな。

そんな馬鹿正直に剣で鱗を攻撃しないでもいいじゃないか・・・・


で・・・・

「あほクィンシーが剣でそれを切ろうなんて100年早い!」

ウェンディがそんな事を言いながら、魔法でスパッと切断してる。

「あほはどっちだ・・・・100年経ったらどっちみち俺生きてねえわ!」

「そう?案外しぶとそうだけど・・・?」

「俺は人間やめる気はねえよ!普通に老いて死ぬのが夢なんだ!」


・・・・そんな事考えてたのか?

・・・・というかおっさん、老いるのか?

デアの珠・・・・あれつくるの協力してからこの方、年取った感じがしないからね・・・・

おっさんはもはや人間じゃないのだろうか・・・・?


そんな事を思いながら、ふとリューク君が目に入る。


どうやら彼が前衛で魔物を引き付け、エリザヴェータ女史が魔法で仕留める作戦のようだ。

たまにいいの貰って、リューク君が吹っ飛んでるけど・・・・頑丈そうじゃないか。


で、皇帝は・・・・

エルヴィーラとナターリヤに守られながら、なんとか魔物を仕留めていた。

何だかポーション片手に、

「うりゃあ!」

とか言いながら・・・・あ!皇帝の奴・・・・おっさんソード(仮)の力で仕留めてやがる。

そしてあっという間に魔力が枯渇するってんで、ポーション飲みながら戦ってやがるな!なんかおかしいと思ってたんだよ!

やけに戦闘後疲弊してると思ってたんだ。

あんなやり方してるとはな・・・・

つうか、皇帝では剣での直接攻撃は無理なんか?


仕方ない・・・・おっさん、敵がうようよしている方に向かって・・・・土魔術で囲いを作り、そこに粉ぶちまけ、火を投げ込んだよ。


おうおう!派手に爆発したぞ?


粉塵爆発。

あれ効果抜群だからな・・・・

十六夜にぶちかました時はもっとひどい事したからな。

酸ぶっかけた後に、粉塵爆発。

魔法の耐性があっても関係ないしね。

おっさん土魔術を解除して、まだ生きてる奴を仕留める。


あ・・・・ちょっと疲れるなこれ・・・・

カバンからポーション出すか・・・・


おっさんさっきの魔法で疲弊したけど、これで回復。


皆も周りを仕留めたようなので、下に行く。


75層・・・・

此処が終われば、後1パターンだけ・・・・



まあ、このぐらいのの階層じゃこのメンバーなら遅れは取らんだろうけどね。

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