第483話 女性陣はベリーに群がっているようです

気を取り直して56層。

さ、行くかと思ったけど、女性陣は駆け足でこの階層をスルーしていく。

え?何で?

そう思ったんだけどね・・・・そう、此処は薬草の採取できる階層。

その下がベリー・・・・のはず。

え?えっと?ちょっと?この階層薬草なんだよ?

希少なのがあったら色々あるから、誰か採取のスキルもち・・・・


おっさんの呼びかけ虚しく、女性陣はおっさんの視界から消え去って行ったよ。

するとおっさんの肩を誰かが叩く。


「ああなった女に何言っても無駄だぜシラカワ!」

クィンシーが然もあらりなんと言った顔をするが・・・・

「クィンシーのくせに、女の何が分かるって言うんだよ!」


「あん?これでもモテるんだぞ?だが万が一妊娠させたら大変だから、避けてるがな。」


フフンといった表情で言うクィンシーだが・・・


「結局責任取りたくないだけですよね・・・・」

と何故かリューク君の鋭い突っ込みが・・・・


「あん?言うじゃねえかリュークのくせに!」

「一応、僕の立場はクィンシーさんの叔父なんですよ?」


「はあ?どう見てもリュークの方が年下じゃねえか!」


今更論だなこれは。

ま、放っておこう・・・・おっさん諦めて、1人で薬草を採取し始めたよ。


だが・・・・地味だな。

なんというか・・・誰も手伝ってくれないんだよな・・・・

皇帝は・・・・さっさと下に行ってしまうし、クィンシーとリューク君は、何故か白熱した議論を展開しているし?

仕方ない、今後の事もあるから、地味だけどぼちぼち採取だな・・・・


こうしておっさん、めぼしい薬草を採取し、下に行く事にしたんだけどね・・・・


皇帝は、ベリーを食べていた!あの皇帝が、だ・・・・

え?皇帝の好き嫌い知らないよだって?

すまんすまん・・・・

どうやら娘と妹に無理やりテーブルに連れられたらしい。

「ほらお父様、たまには果物もしっかり食べないといけませんわよ。」


ベリーは分類上、本当に果物か甚だ疑問なのだが、気にしないでおこう。

イチゴなんて本当は野菜なんだよな?

あ、でもブルーベリーは木に生ってるんだから、果物でいいのか?

そんな中

「こんなんちまちま食えっかよ!」

相変わらず我が儘だった・・・・


「孫にもう会えないかも?」


あ、エルヴィーラ、言ったぞ?伝家の宝刀。

「うぐ・・・それだけはやめてくれ・・・・俺の唯一の心のオアシスが・・・・」


おい、孫と触れ合うのは、そりゃあいいもんだろうが、唯一なのか?

ちょっと悲しいぞ?


「それを言うなら、後でお母様の所へ行って、色々謝ってほしいわ。」


何時になくきついぞ?どうしたエルヴィーラ・・・・


「うぐ・・・・」


「それに、子供を甘やかすのはあれほどやめてって言ったわよね、お父様?お父様がやらかした所為で、後でしっかり教え直すの大変なのですから!」


・・・・おっさんも子育て係わってないからなあ・・・すまんエルヴィーラ・・・・

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