第479話 50層のボスって・・・・?

まあ、暫くしたら、元に戻るだろうと言う事で、放っておいてもいいのだが、一応ボスを仕留めた後の休憩所まで持っていく事にした・・・誰が?ナターリヤが受け持ってくれたよ。


ああ、親子してあヘ顔とか、大丈夫か?


そして

この場にいる全員で50層へ。


何だかうねってる触手?みたいなのが見えたから、もう素早く魔法で仕留めたよ。

あれで淫魔も居たら厄介だしね。


「いいのか、調査なんだろ?」


ナターリヤがそう言ってくれるが、

「だがあれキモイからさ、生理的に受け付けられないんだよね。だからさっさと仕留めたよ。」


何だか動きが嫌でね。ボスには早速ご退場願ったよ。


で、適当にドロップアイテムを収納していく。

おや?今までなかったが・・・・宝箱?


「ウェンディ、エルヴィーラ、ナターリヤ、あれ見えるか?宝箱だよ宝箱!」

いかん、つい興奮してしまったよ。

だってねえ・・・今までこのダンジョンに、宝箱なかったんだよ?

一応鑑定してみる。


宝箱に擬態しているミミックという魔物かもと思ったからね。

普通に宝箱、しかも罠無しときた。

早速開けてみる。

中は・・・・カード?カードなのかこれ?

たった一枚の、クレジットカードっぽいのが・・・・

何かで使うのか?

鑑定してもただカードキーとして出る。つまりどこかを開ける鍵なのかな?

一応カバンに仕舞っとこうか?

だけど何に使うんだろう?


まあ気にしても仕方ない・・・・


結局・・・・25層までの完全な繰り返しじゃなく、微妙に変えてるな。あとは多分ボスと、その前の階層の魔物の出現パターンが増える感じ?


それにいまいちわからないけど、多分魔物は階層が下がれば下がるほど強くなってるよね?

50層以降はどうなるんだ?


まあ・・・・まずは休憩所に皇帝親子を放り込んでからだな・・・・


・・・・

・・・

・・


「ナターリヤすまないな。」

「気にするな。ここに放り込んでおけば問題なかろう。」


ナターリヤは各々2人、それぞれ寝台に放り投げた。

いや・・・・そんなちっこい身体で、大の男2人を左右の手で同時に持ち上げ、それを軽々と数メートル放り投げるとか・・・・色んな意味で人間なのか?


「今失礼な事を考えていただろう?」

「え?いやあ・・・・」

「まあいい・・・・私はこの辺りからまたソロで下る事にする。そのうちまた合流するだろう・・・・」


こうしてまたもやナターリヤが去っていく。

さて・・・・この野郎二匹、どうするか?

悩むが・・・・何か刺激臭でも嗅がせるか?一発で目覚めるぞ?

という訳で・・・・ここはやはりアンモニアか?あれ嗅がせれば一発・・・・


あ、どうやって手に入れる?

異世界売買か?

それとも今おっさんが・・・・


そう思ってたら、皇帝親子は急に目覚めた、いやあ、それも見事な起きっぷり。


「あ?ここは何処だ?というかシラカワ、今何かしようとしてただろ!俺様の危機管理尿力・・がそう言ってるぞ!」

・・・・能力と違うのか??何だよ尿力って?

つまりあれか、おっさんのおしっこの臭いで目覚めさせようと思った瞬間、危険を察したって?

「まさかとは思うが・・・・俺達が気絶してるのを、てめえのしょんべんの臭いで・・・・」


「ナンノコトカナ?」

ここはとぼけておこう・・・・あ、そんな事を思っていたら、本当におしっこしたくなったじゃないか・・・・

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