第477話 おっさん、置いてきぼり・・・・

置いてきぼりにされたわけだが・・・・


クィンシーは


「おいおう、またかよ・・・・全く・・・・」


とか言いながら下に向かったようだ。

おっさん一人・・・・


泣いていい?


仕方がないから、46層へ。


46層・・・・



うーん・・・・なんで誰もいないんだ?

クィンシーすら居ないじゃないか!いくら何でも、そりゃないっしょ!


仕方ないので、おっさんが独自に記録している、このダンジョンを確認する・・・といっても、25層で繰り返しなら、この前の・・・・21層って何だった?てな確認なんだけどね。


で、21層は野菜だったはず。

今回は何だろうな。


そう思ったが・・・

何か変だ。変というか・・・・

ものすごく臭いんだが。

え?なんでおならしたのばれたんだ?

我ながらなかなか癖になる臭気だ・・・・

・・・・って違うわ!


はあ・・・・一人漫才も虚しい・・・・


と言うわけで、別におっさん粗相したわけじゃないよ?

見ると・・・・デカい木が生えている・・・・


30メートルはあるんじゃないか?

で・・・・何やらデカい実が生っている。

ものすごいトゲトゲだ・・・・

おっさんその木の下に頑張って近づいてみたんだよ?


途中で諦めたんだが・・・


一応地面に実が落ちていたので、鑑定すると・・・・

”ドリアン”


と出た・・・・


ドリ・・・・アン・・・・だと!


人それぞれ好き嫌いがあるこの悪魔の実。

または果実の王様・・・・


だが、おっさんには到底その臭いに抵抗できない・・・そう感じたので、戦略的撤退を余儀なくされたのだよ?


え?単に臭いから諦めたんだろって?

要は言い方じゃないか・・・・

ま、この臭いだ・・・・

皆この階層から居なくなるのも分からない訳じゃない。


おっさん一切収穫せず、次の階層へ向かったよ・・・・


そして47層・・・・


あれ?

そこら一面お花畑・・・・

え?

何これ?ここにきてお花畑とか・・・・


持って帰って飾るのか?


おっさんちょっと拍子抜け・・・・


だが、一面花畑なのに女性陣がいない。

おかしい・・・・


あ、そう言えば、この階層の前の・・・22層?何だっけ?ええと・・・蜂?蜂が出現してたんだったっけ?


だが・・・・それらしき蜂も見えないな・・・・

何だこの階層は?


もしかして、花そのものが収穫物なのか?


持って帰って・・・・飾るとか?

別にダンジョンにそんなのなくてもいいじゃないか?


はあ・・・・


女性陣も、今回の人選は、こういった花を愛でたりする性格じゃないからな・・・・

なので、早々に見切りをつけた?


それか・・・・皆戦いたかったのか?


おっさん、花を詳しく見ずに・・・皆の元へと向かったよ。

                                              

相当後になって・・・・

おっさん後になってこの階層を調べなおし・・・・


こっぴどく女性陣に怒られたよ・・・・


無論一緒にいたウェンディもエルヴィーラもだけど・・・・


何せ、花の正体は、肌が若返る薬の元だったからだ・・・・


マジですか・・・・ 

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