第476話 白金があるはずの階層をスルーしてしまう

まあ・・・・魚は今はいいと思い、スルー・・・・で、次の階層、43層は・・・・18層が銀だったから・・・・次はどうなる?


そう思っていたんだが・・・・


地味な色合いの岩だらけ。

銀しか出ないのか、この階層も?

銀はなあ・・・・おっさんのイメージでは、錆びるから扱いにくいんだよな・・・・

といったのしかないので、できれば勘弁願いたいのだった・・・・

注)銀のさびと言われてるのは、一般的な鉄のさびとは別物です。酸化するわけではなく、黒っぽくなってしまう・・・・除去はできます・・・・

それを知らないおっさんだった・・・・


で・・・・ここには白金がほんのわずか産出するのだが・・・気が付かずスルーしてしまった・・・・


そして、誰も面倒な鉱石の採掘をしないので、次の階層へ行ってしまった。


で・・・・リザードマンがいた。

結構な数が出現するが、このメンバーではリザードマンに勝機はなく、次々に仕留めていく。


そして、次の階層、45層。またもや魔物が混合で現れたようだが・・・・

「なあ!調査なんだから!何が出現したか確認ぐらいさせろよ!」


おっさん声を張り上げ訴えたが・・・・

訴えるも虚しく、瞬殺だった・・・・

これどう記載すりゃあいいんだよ!


「まあ、このぐらいの階層じゃないと、手ごたえがねえな!」


皇帝はご機嫌だ。

「何しちゃってくれるんだよ!これじゃあ話にならんわ!調査にきてるんだぞ!ボス部屋に何が出現したか、貴重な資料になるはずなのに・・・・何しちゃってくれるんだよ!」

おっさん皇帝を思いっきり怒った。

だが・・・懲りない皇帝。

「まあいいじゃないか!少しぐれえわからんところがあるのも、冒険者にとってはいい緊張感になるだろうよ!」


「それ違うだろ!生存率を上げるために、中堅から上級冒険者が、綿密な下調べの後、ダンジョンに挑むんだ!だからこういった資料は大事なんだよ!どんな魔物も瞬殺!の高レベル冒険者ならいざ知らず!普通はそんな高レベルの冒険者なんかそうそう、いないんだからな!」


もうおっさん我慢するの・・・あまり我慢してないって?もうあきらめ、皇帝に怒りまくる。何度も言うがおっさん怒ってるんだよ?


だが・・・・懲りない阿呆がここにいる・・・・


「なあクィンシー、初心者冒険者助けるんなら、あのくそおやじの暴走止めろよ!」


「なんで俺がそんなことを・・・・」


「お前あの皇帝の息子だろ!」


「だからって関係ない!」


気が付けば俺とクィンシーは取り残されていた・・・・

おい!なんでみんな居なくなるんだよ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る