第463話 ナターリヤとメーネアの密談?

おっさん、これは夢と思っておこうとしたのだが・・・


どうやら流石に後から来た?メンバーは、さほど時間が無かったらしく、オリアーナとニーナ、エノーラの店の主力メンバーが真っ先に帰って行ったみたいだな。


だけど・・・・うん?何かカバンに入れてたぞ?あれ店で売るのか?

まあ、肉とか果物とかだろうけど・・・・何やら食べ物以外?ドロップ品かな。

それらもまとめて持っていったようだ。


あ、おっさんのも言ってくれたら渡したのに。


その後、ロートレック三姉妹も帰ろうとしたから、流石にカバンを渡したよ。

どうせまだまだカバンあるからね。


「ではまた後程。」


そう言って去って行ったよ。


あれ?なんか避けてる?


そして、何やらメーネアとナターリヤが話し込んでいるな。

ま、メーネアに関しては、ナターリヤがいるから大丈夫だよな?


で・・・・何を話してるのか、特にナターリヤ、気になるよな?

おっさんの周り、何故か誰もいないから、一寸気配を消して、こっそり近づいたよ。


え?そんなのいけないって?


だけどね・・・・・で、そう言えばこの前も似たような事があったような?気のせい?


「・・・ようやく手に入ったぞ。これでいいんだろう?」


ナターリヤがメーネアに何か見せているな。


「ナターリヤありがとう。まさか本当に手に入るなんて。」


メーネアは何か頼んでいたのか?


「だが、こんなのどうするんだ?」


「旦那さまに使ったこの薬、実際何だったのか、調べたいと思って。」


「ほう・・・あのシラカワが、お前に手を出さずにいたのが、薬のおかげで抱いてくれたという・・・そうか・・・・」


「そして今でもその影響が残っているので、もし可能であれば、旦那さまには、薬を飲む前の状態になってもらいたいのです。」


「いいのか?まさかとは思うが、あいつ、妻以外を抱くのを、拒否していたのだろう?そんな状態に戻ってしまえばどうなるか、考えてみろ?ま、調べるだけは調べてはどうだ?」


「ええ・・・・私が聞いていたのとは、効果が違いすぎてましたから、何が駄目だったのかも知りたいですし・・・・」


・・・・まだ引きずってるのね。

しかし・・・・もう10年以上前だよな?

で、きっとナターリヤに頼んだのが5年前?

同じ薬を手に入れるのに5年かかるって・・・・


おっさん聞かなかった事にしよう・・・・


おっさん気が付かれないよう、そのまま消えるように去ったよ。


そしておっさん、誰にも気が付かれていなかったよな?と思って安心していたら、メーネアが戻って行ったようでね。


で、やれやれと思ったら、誰かに肩をたたかれたよ。

え?誰?全く気配を感じなかったよ?


「私だよ私、ナターリヤだ。何で今このタイミングでここに来たのかはわかるよな?」


ナンノコトデスカ?


「まあいい・・・・ああ見えてメーネア、まだ引きずってるぞ?」


「・・・・何かは知らないけど、そうなのか?気にしないでいいと言ったんだがなあ?」


「メーネアは超お嬢様で真面目過ぎだからな。」


「ナターリヤとはえらい違いだな?」


「何が違うのかは敢えて聞かないが、それは違うだろう?わたしなぞ、男に求めるのは力のみだ!まあそれはいい・・・・それより、面白い事をやっているようだな。折角だ、カトリーンも暇そうだしな、私も別口でこのダンジョン、まわってみよう。」


「それはいいけど、今まで何してたんだ?」


「さっき聞いてただろう?頼まれていた薬を探していたんだよ。元々シュラハト連邦から流れてきた薬だったらしいからな。」


「・・・・そうなのか?」


「ああ・・・・それとな・・・あ、これは今はいい・・・・か。とにかく今からダンジョンに向かおう。さ、どんな敵がいるのか楽しみだ!」

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