第453話 食べ物をゲットする

野郎は果物なんかどうでもよく?ただ女性陣の素早い動きに唖然としていたんだが・・・・



気が付けば、何故かテーブルと椅子が用意されていて、3人は上品に果物を食べていた。

いつの間に?


しかも何故か果物ナイフで各々果物を取り分けている。

これ・・・・暫くここにいるのか?


そう思ってたらウェンディが


「ねえ一寸!この果物美味しいんだけど?」


そう言って何か投げつけてくる。


リンゴか?リンゴが生ってるのか?

桃もあるのか?


あと見た事のないものもあるな・・・・


低層のは採取しないでおこう。

此処はダンジョンでも安全な場所。


おっさん達のように魔物と対峙しても対処できる(はず)のメンバーが、此処で本格的に活動しちゃったら、ただの嫌味だからね。


おっさんそろそろ女性陣にもっと違う場所へ・・・・もっと下の階層へ行くように促す。


「分かりましたわ旦那さま。情報では21層に、もっとおいし果物があるそうですから。」


エルヴィーラがそう言って席を立つ。


「ええ?これよりもっとおいしいのがあるの?ねえ!」


ええとエリザヴェータ女史・・・もう面倒だからエリザヴェータでいいよな。彼女は知らなかったようで・・・・

「急ぎましょう!」


何故か一人先に行く。


「あ、待って!」


慌ててリュークが追いかける。


「さて・・・・シラカワ行くぜ!こんな上層じゃなく、もっと下に行こうぜ!」


皇帝は早く下に行きたいようだ。


「あのなあ、ダンジョンの調査なんだから、もっと1層1層を調べてだな・・・・」


「だあ!そんなまどろっこしいのはいいんだよ!サクッと50層辺りまで行くぜ!」


いやいやそんな一気には行かないよ?


こうして2層に行ったんだけど・・・


デカい牛?いやあれバッファローとか言うのじゃない?


もしくはバイソン?


中々怖そうな角の持ち主・・・だが、肉が旨そう!


「おおいいねえ!早速肉を・・・・」


皇帝はあろう事か、おっさんソード(仮)をぶん投げやがった!


そんな使い方するんじゃない!


無論命中。


まあこの辺りのはサクッとやりすごそう。


数匹仕留め、下へ行く。


女性陣はあまり肉には関心が無いようで・・・・


持ってきていた果物を少しずつ食べていた。

あ・・・腹減ったら肉を焼こう。


しかし・・・・ダンジョンは不思議だな。


何故かバッファロー?を仕留めると、死体は消え、肉が落ちている。


所謂ドロップアイテムなんかこれ?よく分からん・・・・


地上の魔獣?は解体する必要があるようだけど、ダンジョンは解体する必要はない。その代わり何かをドロップする。


だが・・・・例外もあるようで、おっさんがカトリーンをテイムした時のダンジョン、まああれは・・・・カトリーン達が無理やり召喚させられたみたいだから、例外かもしれないが、あの時ドラゴン丸ごと持って帰ったからね・・・・


ま、気が向いたらどういった理由というか、原理というか、その辺りを調べるのもいいな。

あ!そうだ・・・・あのホムンクルスのΨ、彼女に聞けばよかった・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る