第452話 いよいよ新たなダンジョンに入る

さて、前回来た時には、中に入らなかったわけだが・・・・


今回は違うぞ?


クィンシーは下層まで行ったらしいが・・・・あ?具体的にどこまでとか聞くの忘れた。

まあいいか。



で、ダンジョンの前にやって来たのだが。


「おう!ここが入り口か?えれえ賑やかじゃねえか!」


皇帝がそう言うが・・・そうなのだ、賑やかなんだよ。


何かね、既に小さな町になってるんだよ。


元々は、領地の館がある街の外れだったから、何もなかったんだよ?


それなのに、いつの間にか飲食店があるし、宿もある。ああ、酒場もあるな。


それに・・・・出張ギルド?なるものがある。

何じゃそりゃ?というか、この前なかったよね?


「なあシラカワ・・・・何でこんなにガキが多いんだ?」


「そんな事言われてもな・・・・」


前回もそうだけど、子供が多いんだよね。


何人もの子供が、走ってダンジョンに入っていく。


そして、それと同じぐらいの人数がダンジョンから出てきた。


カバンに色々入れているのか、とにかくすごい荷物。収穫したのかな?

で・・・ギルドの中へ入っていく。


あ、そうか。ここで買取してるのか?


「ねえ旦那さま、何だか沢山の子供がいるけど、安全なのかしら?」


ああ、ウェンディはここ初めてだっけ?


「あれ?ウェンディは中に入った事ない?」


「ないわよ。結局前回は別のダンジョンに向かったじゃない。」


ああそうでした。


「シラカワ公爵、此処は人が多いですが、ダンジョン内はどうなのでしょうね?」


リューク君が聞いてきます。


「ああ、そうだね・・・・まだ入った事ないから、分からないね。皆安全にダンジョン内を探索できているといいのだけどね。」


まああの前回、子供から収穫物を巻き上げていた阿呆な輩がいたからね・・・・ああいった類の輩がもうこれ以上でない事を願うのみだね。


そして、まあ一度ダンジョンに入ろうかという事になって、向かおうとしたら・・・・


「あ!」


うん?何か声が聞こえた?


そう思ったら、何やら派手な格好をしている子供の一団が、ダンジョンに入って行ったよ。


あれ?何か見た事のあるような衣装だったような・・・・?


気のせいだったのかな?うーん・・・・?

歳を取るとなかなか見え難くなるんですよ。記憶もあやふやになっちゃうし。


まあいいでしょう・・・・その内思い出すだろうし。


で・・・ダンジョンに入ると・・・広い!広いぞこれ?


何せ目の前に広がる空間は、奥行きが分からないほどあり、無数の木が生えている・・・・果樹園?


そのうちの一つに近づくと・・・・


上の方に、果物が生っていた。


成る程・・・・ここは果樹園ですか?


で・・・・気が付けば女性陣が居なくなっていた・・・・



見ると、もっと奥で果物?を採取して居る女性陣の姿が・・・・


いつの間に?

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