第443話 ダンジョンで、何にも遭遇しない・・・・
ダンジョンに入る。
・・・・普通のダンジョン?
兎に角先ずはダンジョンに居る冒険者を探そう。
そう思って探すが、いない。
居ないと言うか、無い、何も。
ただの道?ダンジョンがあるだけ?何じゃこりゃ?
まあ進むんだけどね・・・・
で、二股の道があったり・・・・あ、何処かで案内を頼めばよかった・・・・?
仕方ない、適当に進むか・・・・イザとなればゲートで脱出できるしね。
意外と広い?
2時間ほど進むが、魔物に遭遇しない・・・・勿論人にもだ。
何かおかしいな?
「どう思う、クィンシー?」
「どうって言ってもな・・・・何も現れねえって言うのが不自然だな。」
「もしかして、さっきとは違う分かれ道の方だったかな?」
「そうかもしれねえが・・・・もっと下に行ってみたらどうだ?で、改めて戻る時は反対側でいいんじゃね?」
まあそれもそうだと思い、再び進む・・・・
下への階段がある。
下へ降りる。
進むと・・・途中また二股だ。
また片方に行く。
・・・・
・・・
・・
・
動きのある存在に出くわさないまま、たぶん中層にやって来た。
森?
森林地帯という奴か?
え・・・・結局不自然なほど何にも出くわさないまま・・・今度は湖?
そして・・・何やら建物がある。
安全地帯なのかな?
ダンジョンによってはこのような安全地帯が存在しているらしい。
何で魔物がやってこないのかおっさんは知らんけど。
結構歩いたので、此処で一休み。
というかそろそろおっさんは戻らないといけないな・・・・
「シラカワ様、後は僕達が調査します。」
勇者パーティのヨーリス君がそう言ってくれる。
「すまんね。何かあるのは間違いなさそうなんだがね・・・・」
「旦那さま?私に任せていいのよ?」
エルヴィーラがそう言ってくれる。
「お前に任せたら碌な目に合わねえじゃねえか!」
「うっせえ糞兄貴!この剣ケツの穴にぶち込んでやろうか、ああ?」
・・・久しぶりのお下劣エルヴィーラ。たまにああいった性格が出るんだよな・・・・まあ、仲がいい兄妹なこったで。
「「違う(ぞ)!」」
うわ・・・はもりやがった。
「まあ何かありましたら、誰かがゲートでそちらへ行くと思うので、心配なさらないよう。」
「ああ・・・まあ、リューク君もそうだが・・・・嫁さんまだ本格的なダンジョンはどうなるか分からないだろ?注意しといてほしいかな。何かあればあの親父が煩いから。」
まあ・・・・皆レベルが高いし、何かあれば、自身の判断で逃げるだろう・・・・
「ウェンディ、そろそろ・・・・」
「そうね・・・魔物が現れなかったのは残念だけど・・・・」
ウェンディまたストレス抱え込むんじゃないかな?
何か別の発散をさせないと・・・・
「じゃあ、戻るので・・・・何かあったら、頼むよ・・・・あ、クィンシー、予備のカバンを渡しとくよ。予備というかおっさんの持ってきたやつ。もう戻るからいらないし。」
「・・・・まあ預かっとくよ。」
こうしてウェンディと共に戻ったおっさんだった・・・・
あ、ゲートはクィンシーにそのまま預かってもらってる。
何かあったら館に来るだろうし。
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