第390話 珠作り

そうそう、デアちゃんに聞いたんだけど、おっさんがいつも見てたあの汚部屋、どうやら単なる私室だったみたいで、隣の部屋には・・・・ものすごい数のモニターがあるらしい。

何やらよく分からないけど、部下が沢山いて、その沢山のモニターで監視してるらしく。

珠はその動力源になるみたい。


で・・・・別の部屋には・・・・ベッドが別に用意されてるらしく、珠部屋と言われてるみたいで、そこで珠作り?をするらしい。

そしてデアちゃんは


「あんたとはこれから長い時間を過ごすんだから、恥ずかしがっても仕方ないわね。さあ行くわよ!」

と何やら爆弾発言をしてるような気がしたけど、その禁断のお部屋にお邪魔する事に。


・・・・アダルトなラブホって感じでした。

上質な大人の空間。


・・・・

・・・

・・


あんな事やこんな事自主規制 をして、なんと10個もの珠が完成。

そう思ってると、何やら別の部屋にあるモニター?から緊急信号が出たらしく

「ちょっと待ってて。確認してくるから。」


そう言って出て行った・・・・デアさん裸のままですよ・・・・


そして暫くして戻ってきて、

「ちょっと部下がドジったって。あんたの今居るこの・・・あんたいわく異世界?に問題が出てね。何やってくれるんだかあの娘は。あ、で、ちょっといくつかアイテムくれないかしら?」


何だ?

「なあよく分からんけど何が欲しいん?」


そう聞くと、

「剣とカバンと服かしら・・・」


何じゃそりゃ?

「あり合わせでいいなら今持ってるの出すよ?」

そう言っておっさんソード(仮)とリュックタイプの収納カバンと、服は以前作ったストゥ〇ィオスの改良したおっさんコート(仮)とおっさんズボン(仮)・・・・・後はおっさんウェア(仮)を出す。

いや、我ながら全部真っ黒。


出すと早速受け取るデアちゃん。

「ありがとう。」

優しく抱擁をしてくれ、見つめながらのキスをしてくれた。

「ちょっと落とし前をつけてくるから、待ってて。」

そう言って消えていった。


神って人間にこんなに干渉して良いのだろうか?おっさん仏教徒だからよく分からんが。


・・・・

・・・

・・


「なあ、何かあったのか?」

戻ってきたデアちゃんに聞くと

「あ、女魔王というか、魔女王というか、が復活しそうなのよね。あんたが倒した魔王、あれが居なくなったから復活するみたいなの。それで討伐してくれそうな女勇者を部下が召喚したら、色々ミスって大変な事になっちゃってね。」


・・・・デアちゃんの部下もおっちょこちょいのようです。類は友を呼ぶ?


「私達は直接干渉できないの。どうしようもなくなった時はあんたに行ってもらうからね。」


いや、どこに行くんですか・・・・?


どうも魔物が凶悪な力を得たらしく、たまたま召喚に巻き込まれた青年が、この凶悪になった魔物と同じように力を得たみたいで。ただお互い様なので、アイテム力で差をつけたいとか。

でも、多勢に無勢。どうしようもなくなったら行って来て、だって。しかもこの星の反対側。

どうすんだよ。

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