第383話 夢の国にて

色々検討した結果、打ち上げは他の衛星も一緒に打ち上げちゃう事になったんだよね。

流石に現代、衛星なんてこっそり打ち上げるのは不可能。

なので、正規の衛星をあげちゃったほうが良いって事になってね。

仕方ない?ので、比較的無害な気象観測衛星と、サテライト衛星を一緒に打ち上げ、ついでに?太陽系外の宇宙探査衛星を打ち上げるって事になってね。

まあ、この探査衛星が例の・・・・なんだけど、そんなに複数の衛星が同時に上がるんかなと思ったけど、あのH2Aロケットは6つもの衛星を同時に打ち上げてるみたいだから問題ないみたいで。

まあそうは言ってもメインは2機、副衛星・・・・小型衛星が4機とかそんな感じ。


結局資金の全部をおっさんが受け持ったせいで、やんごとなきお国からは衛星をタダで便乗して打ち上げられるってもんで・・・しかも失敗しても自分には痛みがなく、密かに歓迎されちゃったよ。

どこでどう話が漏れたのか、打ち上げ直前に、やんごとなき人から食事に招待されちゃってね。


おっさんは今、何故か彼の夢の国の白いおうちに居るんだよね・・・・

このおうちの主と、どういう訳か、かの国の総理大臣まで。

どうしてこうなった?

因みにおっさん英語は全くダメなはずなんだけど、普通に会話ができてる。

これってスキルの”言語”のせいだよね。まあいいんだけど。


で、えらいさん方の話を聞いてると、どうやらおっさんが生きているというのは公然の秘密?となっていて、世間では死んだ事になってるけど、ちゃんと生きているって認識みたいで。

で、おっさんの異世界での知識が知りたいっぽくてね。

あーこれ知識が欲しいんじゃあなく、向こうに行って色々したいんだってわかってね。

どうすっかな・・・・



・・・・

・・・

・・


結局晩餐会?とでもいうのか、終始和やかな感じで話は終わったんだけどね。

最終的に何か欲しいってなって、流石に異世界の武具はどうかとも思い・・・・悩んだ末に異世界で討伐した化け物の死体を置いてきちゃったよ、夢の国の五角形に。

みんな驚いてたなあ。

あ、そうそう、エリクサーも渡しといたんだよね。

こちらのほうが良いかなあと・・・・化け物出した後に思い出しちゃってね。

まあ仕方ないでしょ?一般庶民が白い家に行って舞い上がらないわけがないじゃあないですか・・・・


あ、そうそう、エリクサーはおっさんが生前?に救急搬送されたあの病院で渡した奴って事にしてるんだよ。

だっておっさん死んでるんだよ?死んでる人から何でそんなものが貰えるんだって事になってね。

まあ・・・・今後の医学の発展に期待して・・・・傷病で苦しむ人を少しでも減らせられたらね・・・・誰でも貧富の差なく公平に。

今のおっさんでは世界の人々を救うのは物理的に無理だからさ。

流石にエリクサーを何百万個とか1人では作れないからね。


・・・・

・・・

・・


魔王の骨を収めた衛星は、無事ロケットから打ち上げられ、何事もなく宇宙へと飛び立っていったよ。

あれ失敗してしまって骨が散乱したらどうなるんだろうとか思ったけど、問題なかったようで。

これで肩の荷が下りたよ。

あ、そうそう、待ってる間にね、家族で夢の国のネズミさんの居る所でしっかり家族サービスしてきたよ。

浦安のネズミさんの居る所もいいんだけどね・・・・やっぱり本場は違うね!まあこの歳だからそんなには・・だけど、子供はもう大はしゃぎで。

おっさんは独身時代にはネズミさんの所には行かなかったんだよね。

だから、ネズミさんの所には40代で初めて行ったんだよ。

まあ子連れだったから疲れて帰ってきたんだけどさ。

それでも中々に面白い所もあったんだけどね。あ、おっさんが最初に行ったのは海の方ね。

いやーあの亀さんの面白かったこと。

中の人、中々機転が利くよなあ。

子供も大人も爆笑だったからね。

あ、話がそれちゃった・・・・


そうそう、おっさん打ち上げ成功した後、ゲートを誰にも分らない場所に設置して、日本と簡単に行き来できるようにしちゃったんだよ。まあ内緒で。ただ、このまま日本に戻ると色々問題あるから、ちゃんと飛行機で帰ってきたよ?

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