第364話 日本へ戻るゲートが壊れた・・・・

「その方誰なのじゃ!そなたを招いた覚えはないぞえ!」

「ふん!竜族の娘か!竜族ごときが我に口をきくとは!笑止千万!死ね!」



そう言ってその招かざる客?はカトリーンに襲い掛かってきたけど、エルヴィーラが投げ飛ばされた時に所持していた剣を拾ったのか、その剣で受け止めてたよ。

「ぬ!我の剣を受け止めるか!その方竜族にしてはやるな!」

「旦那さまより預かった剣術のスキル、流石なのじゃ!してその方・・・・ひょっとして魔王かえ?」


うん?魔王?魔王って・・・・あー勇者君がいるからいるんだよな?でも何でここにいるの?

普通魔王城に籠ってるんじゃないの?


そしておっさん、スキルのバックアップで復元をしようと思って収納カバンを探してたら、何故かエリクサーを探し当てて・・・・(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!あったねこれ。

別にスキルじゃなくてもこれで回復できるやん!

そう思って早速エルヴィーラに使ったよ。

見る見るうちに回復するエルヴィーラ。

取り敢えず怪我が治ったようなので、周りを見ると・・・・

あ・・・・向こうへ戻るゲートが壊れてる・・・マジですか・・・・

はっ!香苗ちゃん大丈夫だったんだろうか?

そう思ったんだけど、スマホに連絡があって


”3人とも無事だよ。何かあった?心配。”


って妻から。よかった・・・・

ただ・・・・どうするかな、ゲート・・・・帰れないやん、これじゃあ。

直すにもスキルが・・・やっぱ復元か。

そう思ってスキルを復元しようとアイテムを取り出し、あ、そうそう、これ他人が持っても意味なくてね、バックアップ取った本人しか復元使えないんだけどね・・・・

早速使おうとしたんだけど、

「貴様なんだそれは!させるか!」

あ・・・・カトリーンごとこっちに来ちゃったよ。

当たったら死ぬな・・・・そう思ったら、誰かに腕をつかまれて

「こっちです!」

と言われ腕をひかれたよ。うん?誰?

そう思って相手を見ると・・・・確か行き倒れてたリューク君だっけ?


「何だ貴様は!くそ!どうなってる!話と違うじゃないか!こんな事なら来るんじゃなかった!まあよい。建物ごと吹き飛ばしてくれるわ!」

そう思いつつ謎の魔王?はトンデモ発言を。


リューク君は

「させません!」


そう言って何やら結界みたいなのを出現させ、魔王を取り囲んじゃったよ。


「む!これは・・・・結界の上位魔術か!このような結界の使い手が生きておるとは!何をしていたんだ奴らは!全く使えぬ!」


勝手に怒り出してきたよ、魔王さんは。さて、この間に復元しないと日本に戻れないな。

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