第363話 招かざる何者かの襲来

ここでひとつ、この場の皆が見落としていた事があったのだが・・・・

突然の異常事態に誰も気が付かないまま事は進んでいく。

・・・・

・・・

・・




大塚さんが無事に向こうへ戻れたので、大塚さんと共に救出した2人も順次送っていく。

しかし・・・・

何が起こってるんだ?こうも建物が揺れると心配するな。


そして・・・・

”二人とも無事だよ。親御さんが泣いて抱きしめてる。”

と返事が。

ふー無事に到着したか。

そう思いながら香苗ちゃんを見ると、娘に言い聞かせているようなんだけど・・・・

まだ小さいから理解できてないようで

「かーちゃん行かないで―」

と言って香苗ちゃんに抱きついて泣いてる。

下の子供はそもそも訳が分かってないようで、楽しそうに笑ってるよ。

さてどうするか・・・


「だん・・・・白河さん、ゲートはやっぱり一人ずつ?」

「うーん・・・・大きさ的には数人同時でもいいんだけどね・・・やった事ないから、どうなるか分からないんだよね。以前ゲートの向こうから化け物が数匹同時にやってきた事はあるんだけど・・・・」

「子供、どうしようかって。私から離れたくないみたいなの。」

そう香苗ちゃんが言うと、カトリーンが

「主よ、ゲートは意識がなくてもよいのであろう?なら任せてほしいのじゃ。」

「うん、それはいいんだけど・・・・何するの?」

そう言ったんだけど、カトリーンが何やら唱えたら、2人の子供・・・・幼児はその場でぐたっとしちゃったよ。

「少し眠ってもらったのじゃ!香苗殿、すぐに起きる故安心してたもれ。単に眠っておるだけじゃ。」

「あ・・・・ありがとう?じゃあ一人ずつ寝かせればいいのかしら?」


香苗ちゃんがそう言い終わった途端、書斎の扉が吹き飛んでね。

あ、これやばい奴や。咄嗟に間に合わないと思ったおっさん、危険があるけど思い切って3人同時に送る事に。

「香苗ちゃん悪いけど今すぐ転送するよ。そのままゲートに!一応危険はないと思うけど、時間がない!後で向こうで!」

「う・・・・うん・・・・」


兎に角時間がないから、すぐに操作をしたよ。


香苗ちゃん達を送る操作をしたら、招かざる客?がおっさんに話しかけてきたよ。


「お主がここの主か!お主さえおらねば、我がこんな所まで来る必要がなかったものを・・・・」


えーどちらさん?とか思ったら、おっさんの方に誰かを投げ飛ばしてきたよ。

あー死んでる?

そう思ったけどまだ息がある。あーエルヴィーラごめんよ。投げ飛ばされたのはエルヴィーラだったよ。

「うっ・・・・旦那さま・・・・守る事かなわず・・・・申し訳・・・・」

「今回復させるから・・・・」

あ、スキルがない。仕方ない・・・・スキルを元に戻そうか。

そう思ってたら、カトリーンが対峙してくれて。

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