第347話 クルーザーを多数作製する

おっさんが召喚されてからこの異世界に来てからちょうどあと1週間で5年。

気が付けば50歳になってたよ。


うー関節が痛い・・・・

以前職場の50代の人が、肩が上がらなくなったとか言ってたけど・・・・

遂に自分もなのか、と。

まあ仕方ない。


さて、おっさん今何をしているかというと、日本へ帰還するための総仕上げともいうべき、この異世界に残すもの・・・・自分の子供や妻、領内の諸々、今まで出会った関係者等々・・・・

そう言った人々、場所に何か残しておかなくては!との想いで、おっさん今まで作成してきたアイテムを可能な限り作ってるんだよね。

特にシラカワ領。

おっさんが居なくなってからどうなるのか、ある意味責任もあるしね。

なので、おっさんが居なくなっても十分やっていけるようにと、あらゆるアイテムを残そうとね。

まあ時間がないから今更新規のアイテムを考えたりは難しいから、収納カバンやゲート、武器等々、あ、エリクサーもね。

この異世界にとっても必要になりそうなのをたくさん作成したよ。

それに、おっさん以外に作成できないアイテムが多いから・・・・この異世界でもアイテム作成できる人はいるので、そういった人に教えようとしたんだけどね・・・・

皆さじを投げちゃったよ。

複雑すぎてできない・・・・と。

まあどうやらアイテムを作成するのに必要なスキルの不足並びにレベル不足みたいで。

なので、アイテム作成を教えるのは諦め、もっぱらメンテナンスをしてもらえるように教えてるんだよ。

武器等は鍛冶職人が何とかするだろうけど、他のアイテムはね・・・・

まあ、壊れたら諦めてもらうしかないんだけど、可能な限り各アイテムの寿命が長くなるようにしてもらわないとね。


で、今おっさんがやってるのは、以前クルーザーで空の旅を満喫し、その後も夜叉の国に十六夜たちを連れて行くのに使ったりと、結構使えるからこれを可能な限り残しておきたいなあ、と。

ただ、一隻当たり金貨2000枚かかっちゃうからあまり大量にできないんだけど・・・・

それに大きさが大きさなので、そんなに大量に作れないのもあって、時間の関係もあって結局11隻作成、前からあるのも含めて12隻に。

プレジール城へ連絡して皇帝から職人を連れてきてもらい、今はメンテナンスの説明してるんだよね。

まあこのせいで皇帝からは

「シラカワよ、俺の所には1隻じゃあなく、2隻くれるんだよな?」

「・・・・はああ?何で2隻もあんたにやらなあかんのだ?あんたには1隻、エルヴィーラに1隻でいいだろ?」

「むむ!そうきたか!まあいいさ、それで手を打っておこう。しかし、お前が居なくなると寂しくなるな。」

「いいじゃないか、孫がいるんだし。」

「それはそうなんだけどな・・・・お、そうだ、この前くれたこの”どろーん”だっけ?めっちゃ楽しいじゃねえか!」


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