第344話 香苗ちゃんを呼び戻す

そして、折角リューク君が館に留まってるから、勇者パーティに連絡したいんだけど、館から離れてから何処にいるのか分からないみたいでね。

まあ、また魔王の居る所に向かってるんじゃないかってでね。

どうにか連絡とりたいけど難しいみたい。


・・・・

・・・

・・


さて、おっさんが日本に帰還できる日まであと1ヶ月・・・・ただ、実際いつなのかは分からないから、万が一があると困るので、香苗ちゃんを呼び戻す事にしたんだよ。

たまに館に戻るオリアーナに頼んで連絡とってもらってね。


そうしたら、久しぶりに香苗ちゃんが館に戻ってきて。

「旦那さま!只今戻りましたよ!」

「お!香苗ちゃん!元気そうだね。それに流石香苗ちゃんの娘だ!めっちゃ可愛いよ!」

久しぶりに会う娘は大きくなっていて。


「香苗ちゃん、もうすぐ日本に帰れると思うんだけど・・・・いつそのタイミングになるか知らないから、出来れば日本に戻る時まで傍を離れないでほしいんだよ。」

「えっ?もうプレジール城に戻ったらダメなの?エルヴィーラ様とも仲良くやってたんだけど?」

「香苗ちゃんがこの異世界にずっといたいならそれもいいんだけど、日本に帰るなら・・・・」

「・・・・」

「・・・・」


沈黙が痛い・・・・


・・・・

・・・

・・


おっさん、ジスラン君を呼び出し、今後の事を伝えてね。

「ジスラン君、今後一度プレジール城に向かうけど、その後はずっと館にいるつもりだよ。なのでそのつもりで。」

「わかりました。いよいよ侯爵さまの本来いるべき場所へ帰還なさるのですね。」

「ああ、まあそうは言っても実際召喚と召喚の間隔が、今まで5年としか聞いてなく、実際具体的な日が分からないからね。なのでもう館に居る事にしたんだよ。」

「館で戻られるので?」

「インダルチャンス王国の、召喚してた部屋でもいいんだけど、おそらくは館の書斎が一番だから。」


おっさんはプレジール城で皇帝に別れを告げに行く事にしたんだよね。まあ向こうのスケジュール次第だけど。


あ、それと、エルヴィーラは元気な男の子を出産したんだよ。

出来れば頻繁に会いたいけど。


そして、近いうちにおっさんのこの異世界での”妻”達に一度全員館に集まってもらう・・・・子供が小さいから難しい夜叉の3人とカトリーンは除外して・・・・エルヴィーラもだけどね・・・・・事にしたんだよね。

あ、エルフの面々はお腹に赤ちゃん居るからやはり難しい。


おっさんが居なくなって、色々あるだろうから。

とくにオリアーナには商店の事もあるしね。

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