白河 小次郎

第343話 帰還(予定)まであと1月

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ダンジョンでのパーティについて


ダンジョン内の転送装置は最大6名を一度に転送できる。

故に冒険者がダンジョンに赴くときは5~6名で行動するのが一般的である。



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ふむふむ、なるほど・・・・


おっさん今更なんだけど、現在館で過ごしている青年、勇者パーティのメンバーだったリューク君について色々気になる事があったので、この異世界の冒険者について調べてたんだよね。

どうやら冒頭のダンジョンでのパーティについて

という項目は、普通ダンジョンに出入りする冒険者なら常識的な事で、冒険者ギルドに登録をしたときに教えてもらう事のひとつで、知らない冒険者はいないらしいんだよね。

おっさん冒険者ギルドで登録とかしてないから、今の今まで知らなかったよ。

アルフォンシーナにこの事を尋ねた時、

「旦那さまは私の記憶が間違っていなければ、マスィールダンジョンを探索されていますよね。その折に聞かされませんでしたか?」


うん?いやあ聞いてないよ?たしかあの時は

”おっさん、エルヴィーラ、クィンシー、ファート、サージュ”

の5人で臨時パーティ組んだんだよね。

うん、ちゃんとギルドで登録したはず。

その時も聞いてないなあ?

いや、確かあの時は香苗ちゃんとメーネアと3人でのパーティ登録してたんだけどなあ?

説明なかったよ?あ、商人ギルドにおっさん既に加入してたから、もしかして説明省かれちゃった?

まあ今更、もう何年も前の話だしなあ?


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アルフォンシーナから勇者パーティの事をいくつか聞いた中で、気になった事がいくつか。


勇者パーティの管理はなんとこのリューク君が行っていたらしいこと。

事前の準備、仮眠時の段取り、料理、金銭管理、マップ、フィールドを移動する時のルート決め。

勿論回復魔術、支援魔術も卓越した物を持っており、しかも前衛としてメイスを使い活躍していたとか。

それにわずかながらの攻撃魔術も。

こちらは料理時に火を起こす魔術を発展させて使用しているみたいだけど、何でもこなせる有能な人物みたいで、こんな人材を手放すわけもなく、リューク君を事実上追い出したクサーヴァーという・・・・こちらは攻撃に特化した魔術師らしいんだけど・・・・恐らく後に加入した3人の女の子に色目を使い、邪魔なリューク君をどうにかして追い出したんじゃないかという推測。

ただ、どうやって追い込んだかなんだよね。

リューク君の記憶が戻れば判るんだけどね。

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