第329話 ミロスラーフの罠

久しぶりに子供たちと触れ合った後、シラカワ領へとつながるゲートの設置してある場所に案内してもらうおっさん。

ちょっと思う所があってね・・・・


「旦那さま、ここです。」

「ここって・・・・」

まあ、予想してたんだけどね。

謁見の間の隣にある部屋。

そう、おっさん達が召喚された時、何も知らない召喚者が、スキルを奪われた後、連れられて殺された部屋。


「色々思う所もあるとは思いますが、丁度この場所が都合がよかったので。どうしてもという事でしたら場所を移しますが?」

「いや、いいよ。それよりメーネア、あれからここには誰も立ち入ってないんだよね?」

「勿論ですわ。そうそうゲートを使う必要もありませんし。何かございましたか?」

「君に隠しても仕方ないんだけど、館のゲート部屋、ゲートの一部がシュラハト連邦の・・・・ミロスラーフによって罠を仕掛けられていてね。」

「まさか、ここのゲートも?」

「そのまさかなんだけどね・・・・あの館の書斎に侵入できるんだ。ここにも侵入されたと思っておいたほうが良いと思ってね。だからここには直接来なかったんだよ。」

「そんな事が・・・・」


さてこの部屋だけど・・・スキルを使って調べるか。

で、ふと思ったんだけど、何のスキルを使えば調べられるんだ?

隠蔽?鑑定?気配察知?うーわからん・・・・

何となく見てみるけど分からない・・・・

まあ仕方ない。兎に角入り口を開けてみて中に入ってみる事に。

・・・・中は何ともないな・・・・


ゲートを見てみるけど、特に何もなさそう。

ただ、以前ゲートを使ったらとんでもない事起こったからなあ。

今回は用心して。


先ずは館に通じるゲートを別に用意する事に。

向こうに置いてきたゲートの相方を空いている場所に設置するおっさん。

で、おっさんゲートを使って館に戻る事に。


館に戻れたので、ジスラン君を呼び出し、ゲート部屋にいてもらう事に。

ジスラン君に説明をした後、おっさんは再びインダルチャンス王国へ。

で、この元からあるゲートだよな・・・・


ここでおっさん以前使ったドローンをを取り出してね。

本体を起動させて、送信機でドローンを浮かす事に。

で、ドローンの位置を固定して、送信機と本体をおっさんが怪しいと思ってるゲートに設置してね。


そしてゲートのプレートを操作して、転送後10秒ほどしたら中身をそのまま転送させる事にして。

普通は一度ゲートを使用したら、再び使うためにはゲートを出ないといけないようにしてるんだけどね、プレートを操作する事によってその辺りは変えられるんだよ。

もちろん誰にもやり方は説明してないんだけどね。

まさかこのプレートでの設定の変更方法まではミロスラーフも知るまい。


で、おっさんドローンをおっさんの目線までの高さで固定して動画を撮影させてゲートの中で録画、で、10秒したら戻ってくるから戻った動画を確認、どこに行ってしまったのか、どんな状況か確認しようと考えてね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る