第326話 異世界すげー!って思うよ

昔はちょっとでも内臓とか見ちゃったらフラフラになったんだけどね。

この異世界に来てから結構血を見る生活をしてたから、すっかり耐性ができちゃった。

さて素早くやるか・・・


ここでふと思い出してね・・・・


昔海外ドラマでヒー●ーズというのがあって、どんな怪我をしても回復する娘さんが、仮死状態になってしまった時、解剖されちゃって胸を・・・・お腹から胸までをベロッとめくった状態で復活しちゃって、自分で元に戻して回復するって言うちょっとグロいシーンがあったなあと・・・・


おっさん先ずは肩をバッサリ切ったよ。

血が出るけどそのまま無視して素早くひどい状態の胸を、無事な所から切り刻んでね。薄皮だと駄目だろうからもう肋骨の所ギリギリを一気に切除。

ウゲ!肺とか見えちゃってる・・・・

おっさん刀を台の上に素早く置き、エリクサーをオーセに使用。

念のため一つは口に含ませ、もうひとつのエリクサーを肩と胸にまんべんなくぶっかける。

そうしたら・・・・おお!先ずは肩が元に・・・・元にというか正常に戻った感じ?

ちょっとグロいけど復活!

ちゃんと再建されたよ。

そして、一番の問題は胸の再建。

アルフォンシーナと大塚さんはオーセが生命を維持するのに問題がないか見てくれていて、今の所大丈夫みたい。口から血を出してるのはどうかと思うんだけど、ちゃんと息をしてるらしいし。


そして、身体を見ていると・・・・

おお!肉が盛り上がってくる!

血だらけでよくわからないけど、何か膨らみが見える?

暫くして・・・・すげーちゃんと胸が再生されてるよ!血だらけだからよく判らないけど。

アルフォンシーナが布でオーセの体を拭いていく。

血を取ったあと、濡れた布でもう一度拭いていく。

おお!胸が・・・・小ぶりだけどおっぱいが!ちゃんとあるよ!

あ、いやらしい目では見てないからね!

で、大塚さんとおっさんでオーセの身体を隅々見ていく。

「何度か見てるけど、本当にでたらめな世界よね、白河さん?魔術もそうだけど、このエリクサーとか?あれだけ酷かった傷が無くなって、胸も再建してるわ。」

「改めてみるとすごいな。この娘さんは腕にもかなり傷があったけど、それも消えてるし。あ、こういうのは治さない方がよかったんだろうか?」

「大丈夫ですよ、旦那さま。傷が治って困る女性は皆無です。あ、まだエリクサー残ってるようでしたら、この太ももの傷も治してあげてください。」

ああ、今回下半身は関係ないと思ったんだけど、アルフォンシーナはオーセのズボンを脱がしていく。

太ももには何か動物にやられたのか、爪で切られたような跡が。

ここに残ってるエリクサーをかけると、傷が消えていったよ。


このままおっぱい丸出しもなんだから、布団をかけて安静にさせたよ。

血を失ったとはいえ、状態はいいみたいでね。


・・・・

・・・

・・


この後残りの2人も同じようにエリクサーで治療をしたよ。

勿論成功。

この2人は前線で戦うタイプじゃなかったからか、特に目立った外傷もなかったので、肩と胸の治療で終わったよ。


大塚さんの話だと、かなり血を失ってしまったので、暫くは安静にして、食事療法で血を増やすのが一番とか。

流石に魔術でもエリクサーでも失った血は戻らないっぽいからね。


3人が起き上がれるようになったのはこれから1週間後の事だったようだ・・・・


何でだったようだかと言うと、おっさんこの後、後回しにしていたインダルチャンス王国へ向かったからなんだよね。

ミロスラーフの手紙に書いてあったから早く行きたかったんだけどね。

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