第315話 舘に侵入者が
「そうね、その可能性もあるわね。白河さんのスキルがあればかなりの理不尽な事でも対応できそうだけれども・・・・実際どうするつもりかしら?そうなった場合は。」
「あーあまり心配はしてないんだよ。実は妻にはスキルがなかったんだよ。勿論、15歳になってないから子供にもスキルはなかったけど。」
「あらそうなの?じゃあスキルは召喚された人だけに発現するのかしら?」
「そんな感じだね。そして日本人がこちらにふらっとゲートできちゃっても、おっさん達が対応しなかったら外では生きていけないんじゃないかな?魔獣とか魔物とか普通に外にいるし。ドラゴンとかに遭遇したらまず死ぬよ?」
「そうね・・・・今は白河さんの自宅にしかゲートはないのよね?」
「そうだよ。」
「もしその事実を誰かが嗅ぎつければそこに誰か侵入するかもしれないわね。」
「あーそうだね・・・・遼太郎とか幼稚園でポロっと言っちゃうかも?」
「ちょっと対策したほうが良いかもね?白河さんの自宅が誰かに襲われる可能性があるわね。」
「げ!マジで?」
「だって日本人ならともかく、どこかの海外の国とかやりそうよ?」
「うーん・・・暫くゲートは封印かなあ?」
「そうしたほうが良いわね。それに、私達が戻ったとして、日本に行き場があるのかしら・・・・?」
・・・・4年以上も行方知れずになってるのに、何事もなかったかのように戻ったらマスコミが騒ぎ立てそう?
一緒に行方不明になって誰も戻ってきてないのに、一部の人間が戻ってきたら・・・・?
ある事ない事騒ぎ立てそうだな・・・・
・・・・
・・・
・・
・
結局大塚さんに試してもらうのは保留する事にしたよ。
それに日本に通じるゲートもしばらくは封印する事に。
連絡はメールで出来てるからいいよね?何かあったら友里奈が知らせてくれるだろう・・・・
大塚さんとの話し合いが終わって、そのまま食堂で(2人しておやつを食べながら話してたんだよ)コーヒーの残りをすすっていると、なにやら急に騒がしくなってね。
何事かと思ってたらジスラン君が慌ててやってきて
「侯爵さま此処でしたか!侵入者です!」
「え?屋敷に侵入されちゃったの?」
「えー侵入したというか、ゲート部屋に不審者が現れました!」
「まだいるの?」
「はい、ゲート部屋の出入り口は兄が封鎖しています。どうされますか?」
ミロスラーフか?
「わかったすぐ行く。」
おっさん収納袋からおっさんソード(仮)を出し、防護盾を取り出し、念のためにフェンリルを呼び戻し・・・・どうなってるんだろうね、すぐにやってきたよ。
急いでゲート部屋に向かったよ。
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