第312話 和やかに話してた

「こーちゃん、私お城とか初めて・・・・」


友理奈はお城の荘厳さに只感動してたよ。

勿論、日本の方が立派な高層ビルとかあるし、近代的なんだけどね。

あの石でできたお城の何とも言えぬ存在感。

2人の子供もただ驚くばかりで・・・・

「ディ●ニーみたい!」

とまあ、女の子。千亜季はそう言ってじっくり見てたよ・・・・

遼太郎はまだ幼稚園だからね。もうそこらじゅう走りまわって興奮しっぱなし。

「とーちゃんこれすげー!」

もうさっきからそればっか。


3人がはぐれないよう、それぞれ侍女を傍に置いてくれてね。

また、近くにはメイドさんが控えていて、

「メイドさんとか実在するんだねー」

と友理奈は言ってたよ。


一通りお城も堪能し、ゲートで屋敷に戻る事に。

本当はドラゴンとかに会わせたいんだけど、危険だからね・・・・

あ、カトリーンがいるか・・・・・?だけど、今は里に帰ってるからな・・・・


・・・・

・・・

・・


屋敷に戻ると、オリアーナとロートレック公爵の娘3人とニーナが戻ってきていてね。

またもや土下座をしようとしてたから、友理奈がすかさず止めさせてたよ。

そして土下座禁止令。

いやー今まで気が付かなかったけど、正妻ってそんなに違うの?


そして友理奈は戻ってきた5人と話をしに行ったよ。

異世界の事は日本と違うし、おっさんの事もあるしね・・・・

本当はメーネアも戻らなくてはと思ってるようだけど、今インダルチャンス王国へ行っていて、とてもじゃないけど来られないしね。


娘と息子は暫く館の探索に出かけちゃってね。

メイドさんもいるし、色々護衛もいるからまあ放っておいてもいいかなと思い、おっさん書斎で日本へ3人を戻す準備を開始したよ。

先ずはミロスラーフの罠がないかの確認。

一応先に向こうに繋がるゲートを使って、向こうの確認をしたけど大丈夫そう。

ただ、はやりおっさんが向こうに行こうとすると激痛が走るから、3人にゲート使っても大丈夫かが分からないので、ここはまず妻から試さなくてはいけないかな?とか試行中。


何だかんだで時間が経って、メイドさんがおっさんを呼びに来たよ。


・・・・

・・・

・・


おっさん、妻と異世界の妻達の居る所に行ったら、何やら和やかに話してたよ。

あーちょっと安心。

ここで修羅場になったらどうしようとか思ってたからね。

「今から友理奈達を向こうに戻せるかどうかやってみようと思う。」

おっさんがそう言うと、友理奈が

「こーちゃんは戻れないの?」

と言ってきてね。

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