第257話 皇帝の腕が・・・・

ナターリヤとウェンディが現れた兵士を次々倒していく。

流石はS級冒険者とそのS級より強いナターリヤ。

「ナターリヤ、元々自分の国の兵士だろう?躊躇いとかはないのか?」

「それはない。私の心はすでにシラカワの物。そのシラカワの望んだ行動がとれなくてどうする。」

・・・・よくわからんけど、任せても大丈夫だな?


現れた兵士を無力化して、おっさん達がゲート部屋へ入っていったよ。

そこでもシュラハト連邦の兵が。

で・・・・おい、ゲート機能してるやん・・・・どうしてくれるんだよ、これ?

ただ、シュラハト連邦の兵が出入りするゲートだけ?機能してるみたいだから、おっさん直ちに無力化してね。


この調子だとかなり侵入したんじゃない?

で、他のゲートは無力化してる感じだけど、どうやったんだ?


ひとまずゲート部屋を掌握したおっさんなんだけどね、皇帝はいなかったよ。

そしてどうするか悩んでたら、フェンリルがやってきて、

「おい、皇帝を見つけたぞ。急いでこないと殺されるぞ!」

「わかった、案内してくれ!」

おっさん達はゲート部屋を後にし、フェンリルの後に続いて進んだよ。


暫く進むと・・・・激しい戦闘の音が・・・・。


う・・・・セアリアス帝国の兵士がたくさん死んでいる・・・・?兵士というより騎士か?

同じようにシュラハト連邦の兵士と思われる人間も屍を晒してる。


そしてさらに奥を見ると・・・・いた、皇帝だ・・・・しかし様子が変だ。

全身血だらけだな・・・・

皇帝の周りにいるのは近衛兵か?そんな事はまあいい。

兎に角助けてあげないと。


で・・・・争ってる双方、おっさん一行に気が付いたのか、こちらを見てる。

皇帝はおっさんを見ても大した反応を見せない。いつもなら・・・シラカワ遅いぞ!とか言いそうなんだけどね。

違和感を覚えつつ、争ってる双方の間に突入するおっさん一行。

皇帝一行と戦っていた敵を退け、合流。

おっさん皇帝に話しかけようとしたけど・・・・片腕がない!血だらけなのはこのせいか?

おっさん近衛兵?の一人に

「おい、どうなってるんだ!」

と聞くと、何やら腕を差し出し・・・・皇帝の腕か?

・・・・くっつくか?

「みんな!皇帝とおっさんを守ってくれ!今から回復魔術で皇帝の怪我を治してみる!」


近衛兵の一人に皇帝の腕を身体に近付けてもらい、すかさず回復魔術を唱えたよ。

そうすると・・・・おお!腕がくっついたぞ!

そしてみるみる回復していく。


ふう・・・・取り敢えず生きていてよかった・・・・

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