第163話 捕虜の扱い

さて、残念な3人はこのまま放置して、おっさんが奴隷にした襲撃者から、色々聞いとくか・・・・


そう思ったんだけどね、何やら女性陣と襲撃者達が和やかに話をしている?

あれ?おっさん今から尋問をして、無理やり口を割らさなくちゃいけないと思ってたんだけどね・・・・。


どうやらおっさん達がハッスルしてる間に、この襲撃者たちをどうするかって事になってね。

取り敢えずどこかで寝かすかって事になって・・・・おっさんこういう襲撃者を捕らえた時用の牢獄みたいな?のを用意してなかったの忘れてたよ・・・・適当な部屋ないからって事でね、作業場の部屋で使ってないのがかなりあるから、そこで寝泊まりさせたんだって。

因みに今回の襲撃者は男4女6・・・・何故か男より女の方が多いのが気になったけど、しかも全員40より下、若い奴は20歳そこそこじゃないの?ってぐらいの年齢でね、おっさんの奴隷になっちゃってるからおっさんの不利益になる事も出来ないし、逃げる事も許されないし、大人しく寝泊まりしたそうな。

そうしたら、女性たちがえらく扱いに感激したらしくてね、もうそりゃあ喋る喋る!

オリアーナ、エルヴィーラ、十六夜、月女が世話をしてたらしいんだけど、もう4人に聞いてもない事まで喋ったらしくてね。

男達もおっさんの作業場で割り振られた部屋の質の良さにすごく感動したらしく、こんな扱い初めてだよ!って。


どうやらもともと身分のある連中らしく、どういう訳か最近実家、もしくは本人の家計が急速に悪化。

全員元々冒険者で、腕っぷしには自信がある面子。

ただ、冒険で成功した資金を元手に事業を起こしたり、商人になったり、不自由なく暮らしてたそうなんだけどね・・・・。

急激な事業の悪化、身に覚えのない商売の信用の失墜等々悪い事がこの連中の身に連続して起こったらしく、建て直すために急遽・・・・何故か最近身の回りに現れていた商会から、借金をする事に。

この資金を元手に事業の再建、商売の信用回復に努めたそうなんだが・・・・

何故か上手くいかず、途方に暮れていた時、この借金元のモーヴェ商会から、借金をチャラにする代わり、少々働いてほしいとの事。

元冒険者としての腕っぷしを見込んで、ある取引を邪魔し、出来ればその取引されている物を奪って来いと。

そして、どうやら借金をした時に渡されたアイテムが呪いのアイテムだったらしく、全員がモーヴェ商会の言う事を聞かないと呪われる身になってしまったらしい・・・・。

そして特に力のある2人がリーダー格となり、各々半分ずつ率いる事となり、そのメンバーごと新たな呪いをその身に直接刻まれてしまったらしい。


兎に角、物を奪うのであって人殺しとかじゃないから無理やり引き受けさせられたみたいでね。

で、最初の襲撃で上手く中身の入った収納カバンを強奪する事に成功。

持っていったら、味を占めたのかもう一度襲いに行けと。


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