第159話 アメリータ、解呪を試みる

アメリータが、捕虜たちを次々と調べていったんだけど・・・・

「シラカワさま、この人、この指輪呪われてるわよ。」

「この人はネックレスね、呪いのアイテム!」

「この服が呪われてるわね。」

・・・・何か全員呪われてるんじゃないのってぐらい見事な呪われっぷり。

「アメリータよくわかるな!ついうっかり尋問してなくてよかったよ。どんな種類で、解除はできるの?」

「そうね・・・・アイテムはそんなに難しくなさそうだけれど、この2人は厄介ね。」

「あ、その2人はそれぞれの襲撃現場にいた中でリーダー格の奴らだな。」

「何が違うんだい?」

「この2人は、身体そのものに呪いがみられるわね。」

「解呪できるの?」

「・・・・ちょっと待って、よく見てみるから。」

・・・・真剣な眼差しだな・・・・



「出来なくはないけれど、今の私には難しいわね。」

「そんなに高度な呪いが?」

「呪いそのものはそんなに解呪するのに難しくはないのだけれど、2つ呪われてるのよ、この人達。私の精神力では一度にひとつしか解呪できないのね。ただ、シラカワさまが協力して下されば、何とかなるのだけれど。」

「おっさんで出来る事なら協力するよ!」

「私の補佐をしてほしいのよ。これは異性の人しかできないから、シラカワさまにお願いする事になるのだけれど。」

「何をすればいいのかい?」

「私が解呪している間、そばにいてもらって、私の指示通りに行動してほしいの。」

「おっさん解呪なんてした事ないからなあ・・・・できるのかい?」

「簡単にょ・・・・簡単よ。先ずは私の・・・・左手を握っていてちょうだい。」

・・・・今噛んだよね、何かやましい事でもあるんじゃないの?

まあいいか・・・・

「今からするのかい?」

「ええ、そのつもりよ。解呪のスキルがあって、呪文を唱えれば解決よ!ただ、この人みたいに2つあると私の精神力が枯渇するから、補充する必要があるのよ。」

「えっと、ポーション使う?」

「・・・・」

「・・・・」

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そこは空気を読んでほしいわね、シラカワさま。」

・・・・やっぱ怪しい・・・・

「ポーションじゃあ駄目なのかい?」

「駄目ではないけれど・・・・ポーションでは私のやる気がなくなるからよ!」

・・・・開き直った・・・やっぱり変な事考えてるな。まあ折角解呪してくれるんだから、ここは騙されておくか。

「分かったよアメリータ。折角解呪してくれるんだ。機嫌よくやってもらいたいじゃないか!」

「分かればいいのよ。じゃあ私の左手を両手で挟み込むようにして。」

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