第149話 モーヴェ商会商会の商売は悪徳商法

エルヴィーラが大人しいので、皇族としての意見を確認したんだけど、

「基本は商会に任せると聞いております。父はいちいち商売には口出しをしない主義ですわ。ただ、父も弟もモーヴェ商会の事は把握はしているけれど、対策まではしていないのが現状かしら。」

・・・・うーん、国がでしゃばるような案件じゃないって事?

ここは買い取る価格のガイドラインとか何かしらの決め事をしてもらわないといけないんじゃ?まあおっさん商売素人だから、考えが甘いのかもしれないけど。

「以前、国が買い取って農作物を管理しようとした事もあるのですけれど、上手くはいかなかったのよ、旦那さま。」

「やった事あるの?エルヴィーラ?」

「ええ、ただ農作物は常に安定した収穫が得られるわけでもないですし、天候で豊作、不作もあって、買取も流動になってしまう事もあって、商売に慣れた商会に丸投げを決めてしまったみたいなの。私は冒険者として場外にいる事も多く、城にはあまりいなかった事もあって、そのあたりは詳しくはないのですけれどね。」

・・・・やっぱ農〇とかの組織が必要?


・・・・

・・・

・・


色々意見を聞いて、纏まったのがモーヴェ商会の商売は悪徳商法。

ロートレック公爵領の農民を何とかしたい。適正な価格での買取、販売。

で、これを有無を言わさず実行できるのがおっさん、なのだけど・・・・

そのやり方がね・・・・


「わたくしは、シラカワさまが娶ってくださるのならむしろ嬉しいですわ!」

リュシエンヌ、それ本気?本当におっさんの妻になるの?

「出来れば私も貰っちゃってよね!」

ジョスリーヌ、お前もか!

ちょっと顔はいいんだけどね・・・・幼い容姿がね・・・・おっさんの守備範囲からはみ出しちゃってるんだけど・・・・

「1人より2人、2人より3人ですわ、シラカワさま!」

何言っちゃってるのメイドさん?

3人も娶らないよ?

「ふむ、3人ロートレック公爵の娘を・・・・1人は身分が違うとはいえ私の娘である事には変わりはない。この事実があれば取引相手を身内に任す事にしたと言われたら、流石にモーヴェ商会も引き下がるだろう。それが良い!」

ちょっと公爵さん?あんたまで何言っちゃってるの?

自分の領地の問題も解決、娘の嫁ぎ先も解決、まとめて解決ありがたい雰囲気出てますよ?


「そうと決まれば具体的な話よね!しっかりね、旦那様!」

オリアーナ何言ってるの?

「護衛は私達にお任せ下さい、旦那さま。」

ちょっと、今まで大人しくしていたと思ったら十六夜何言ってるの?月女も紅渚もうなずいちゃってるし。


この場には身重のせいで来ていないメーネアちゃんと香苗ちゃん以外の面々は・・・・大塚さんと療養中の2人以外は皆うなずいてたよ。


おっさんの気持ちは無視ですかそーですか・・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る