第137話 おっさん、工房を確かめる
おっさんあれから忙しくしてて、あっという間に一週間が経ったよ。
そしてね、ちょっとおっさんシラカワ領に設ける予定の工房(おっさん専用)を見に行ってね、そしたらもう鍛冶場が出来ててね、しかも何故か鍛冶職人が何人かそこにいて、炉とかのテストをしてくれててね、おっさんに、”いつでも打てますが、試しますか?”
って言われちゃってね、ついついハッスルしちゃったよ。
まあ、忙しいからね、短剣をいくつか打ったんだよ。
しかも、普通のじゃなく折りたたみの奴、バタフライナイフっていうの?ちょっとかっこいい奴、あれをね、作成したんだよ。
小さいくせに凄いんだよ、これが。
おっさんポッケにひとつ忍ばせておくことにしたよ。
で、おっさん専用工房、鍛冶のスペース、もうばっちりでね!普段は本職の人に使ってもらう予定でね、まあ、別に鍛冶場とかちゃんとあるんだけど、数があればそれだけ沢山の人の腕を磨くのにもってこいだしね。
あとはまあ、細工とかできる道具を置いたりね、色々作れるようにしてるんだよ。
いかんいかん、こんな事をしに来たんじゃないんだっけ。
オリアーナと話してて、布を織れないかなと思ってね、機織り機をいくつか導入して、自前で作ってしまおうって考えてね、今は設置する場所を決めるのに工房を見に来てたんだよ。
幸い、鍛冶場の周りはかなりのスペースがあるから、機織り機をかなり置いても問題なさそうだし、どうせ鍛冶場も機織り機もかなり音がするから・・・・するよね?まあ、ちゃんとした間仕切りさえあれば問題ないかな?
そしてね、おっさんの狙いはこれ以外にもあってね、おそらく鍛冶職人は力仕事だから男がするだろう。機織り機は地味に集中力がいるし、手先の器用さもいるから、後はね、単純に繰り返し作業になるからね、こういう作業は辛抱強い女性向きだろうしね、職場を近くにしてしまえば出会える機会も増えちゃうだろう?
日本での少子高齢化のひとつに出会いの場がないってのがあるからね、その一つを解消さ!あ、でもこの世界どうなんだろう?もしかして余計なおせっかい?
機織り機、この世界にあるのか知らないから、おっさん異世界通販で購入しちゃったよ。一台金貨30枚ぐらいと比較的手ごろなのかな?機織り機って一台とかのを何というのかな?台?基?
まあいいや。
試しに今度誰かに使ってもらおう。
そして昼になったからご飯を食べてたら、ふっと目の前にメイドさんが現れてね、マルスリーヌだっけ?ロートレック公爵の所のリュシエンヌの侍女?メイド?いまいちわからん・・・おっさんはメイドって思ってるけど・・・が現れてね、ああ、手紙じゃなくゲートで直接来ちゃたのね。
「シラカワさまお久しゅうございます。覚えておいででしょうか?ロートレック公爵家の長女リュシエンヌさまの身の回りのお世話をさせていただいておりますマルスリーヌでございます。」
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