第103話 勇者対おっさん

事の起こりはたぶん、おっさんなんだろうな。


何故かスキルの事を聞いてほしくない感じだったし、ステータスとかも見てほしくない感じだったよな。


まさか15歳の少年が見られて困るようなスキル、ステータスもちだとは思わないおっさんは、何も思わず鑑定で二人のステータスを見れる状態にしてしまって、


それに気が付いた少年2人がおっさんに見られるのを阻止しようと、攻撃を仕掛けてきたんだろうな。


まさかおっさんがこんなに強いとは思ってなかったみたいだけど。


おっさんもこの少年たちがこんなに強いとは予想もしてなかったよ。




兎に角4人におっさんは、話をしたよ。


そうしたら、アルフォンシーナさんが困った顔をして


「申し訳ございません、伯爵さま。2人に他人に自分達の事を知られないようにしなさい、と指示を出していたものですから。」


「やっぱそうなのな。えっとさ、おっさん、4人を見た事あるんだけどさ、教会の前をたまたま通ったんだけどさ、その時に教会の天井に何か落ちてきてね。」


「あの時、見ていらしたのですか!」


お、少女が話したね。かわいらしい、いい声だ。


「うん、そうなんだよね。で、この少年たちが何やら2人の男たちにケチらされてて、そのあと貴女方2人がその男達と言い合ってるのを目撃してね。」




「・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


・・・・気まずい・・・・まさかみられていたとは、って顔だよな。




「そこまでご存知でしたか。流石は伯爵さま。何でもご存知なのですね。しかも、この2人の本気の攻撃を同時に受けきっておりましたね。この子たちの剣術レベルは12です。それを受けきれる伯爵さまのレベルは一体いくらなのでしょう?」


「あーそれね、レベルってそもそもどうやって見るのか知らないんだよね。」


「えっ!教会に行けばいつでも確認できますわ。」


ここにきて新たな事実・・・・ってさっきレベル12とか言ってたよな。


確か鍛冶とかならレベル10で神レベルって事だったから、剣術もそうなんだろう・・・・一体この子たちは何者?


「伯爵さま、もうご存知なのかもしれませんが、この話は内密に願いたいのですが・・・・。」


「え、いや、そんな怖い話されちゃっても困るんだけどね?もちろん誰にも話さないよ?」


「・・・・」


「・・・・」


いや、気まずいって。美女と美少女にそんな見つめられちゃったら。


って、あースキル使ってるな?


「伯爵さま、申し訳ありませんが、スキルを使わせていただきました。その結果、信用できると確信しましたのでお話しします。」


いや、そんな重い話嫌だよ?トラブルは避けたいんだけど?


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