第100話 寝たきりの二人の少女を診てもらう

「えっと、2人の女性は精神を悪くしてしまってて、おっさんの回復魔法では治らないんだよ。教会に行けば治る可能性があるって聞いたんだけどね、治るものなのかな?」


おっさん、そのまま聞いてみたんだけどね、アルフォンシーナさんは


「どうでしょう?実際に診てみないとわかりませんわね。宜しかったら一度診させてもらえませんか?」


「おお!診てくれるんですか!ありがとうございます!」


「治るかどうかはわかりません事よ?」


「それはわかっています。診てもらえるだけでもありがたいです!」




話し込んでいたら、神父さんが帰ってきて、おっさんが伯爵と知ると、アルフォンシーナさん達に、”ここはもういいからすぐに行って差し上げなさい”


と言ってくれて、おっさんの店に行く事に。


護衛を兼ねて少年2人も同行する事になってね。


道中、少年の一人がえらく異世界召喚の話を聞いてきてね。


興味があるのかと聞いたら、はい!といい返事をしてね。


おっさん、普通に日本の話をしてたら何故か会話が成り立ってね。あれ?この子はひょっとしたら転生者というやつ?みたいな受け答えでね。


スマホを見せたら、”こんなに小さなディスプレイに、よくこんな細かい字が表示されますね”


って。


今度機会があったら突っ込んで聞いてみよう。




そして到着したんだけど、全員おっさんの店に興味津々でね。


おっさん、出来れば彼女らを診てもらった後でお願いしたいんですって言ってね。


「ご、ごめんなさい。このお店は噂では聞いていたものですから、一度見てみたいとは思っておりましたのですが、なかなか入りづらいのですよ、私達はお金をそんなに持っておりませんから。」


あー金持ち御用達の店と思われてるのかな?


「それは申し訳ありません。もちろん、このお店は貴族のご婦人方にも沢山来ていただいていますが、普通の民衆向けの商品も多数取り揃えてるので、よかったら今後は気楽に来てください。」


そう言って安心させたよ。


アルフォンシーナさんがにっこり微笑んで”ぜひ寄らせていただきますね。”


と言うものだから、おっさんドキッとしたよ。


いやー既婚者の魅力ってやつ?娘もいるから旦那と話すのも慣れている感じだし、上品だし。


こりゃー破壊力抜群だな!


しかしこの人、最低でも30前半だろうけど、そんな風には見えないんだよね。しかもこんな娘がいるようには。




は!いかんいかん。


早速おっさんの家に入ってもらい、取り敢えず香苗ちゃん呼んでちょっと軽い食事とコーヒーを出してもらったんだよね。


皆あまりの美味しさに驚き、この飲み物がコーヒーって言ってないのに、少年は”このコーヒー、めっちゃ旨いです!”


て言ってたらしくてね。やっぱり転生者なんだろう。


おっさんは大塚さんに声をかけて、2人がいつでも見てもらえるのを確認して、アルフォンシーナさんを案内したんだよ。


護衛と言って全員付いてきてたけどね。

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