第96話 皆で今後の話し合いをする

食事が終わった後、みんなに今後どうするか聞いてみたよ。


メーネアちゃんと香苗ちゃんは、もうおっさんの妻だから、このままおっさんの元にいる、だって。


うーん、この異世界の妻の定義って何だろうね?


日本じゃ役場行って婚姻届けを出さないといけないんだけどね。




オリアーナも、おっさんと一緒に暮らすって言ってるし、ま、オリアーナの場合は、この店が半分トレイナー商会みたいなもんだから、実家の家業を手伝ってる感覚でもあるんだけどね。


まあ、そう思ってるのはおっさんだけであって、オリアーナは、やっぱりおっさんの妻という認識みたい。




ファートとサージュなんだけどね、今のパーティは実質おっさんの身辺警護とこの店の手伝い、何れはおっさんきちんと貴族としての暮らしをする事になるだろうし、このまま家臣として雇ってほしいっていう話をしててね。なので、2人はこのままおっさんの元でおっさんの警護を兼ねた妻という立場を希望するんだってさ?


えー確かエルフだよね?しかも高位の。よくわからないけど。それでいいのか聞いたら、それでいいのよ、だって。




で、十六夜と月女と、紅渚はどうするのかって聞いたらね、やっぱりというかなんというか、おっさんの妻として暮らしたいって。それが無理なら性奴隷で!って。いやいや、性奴隷とかいらないから!


うーん、十六夜と月女は大人の女って感じなんだけどね、紅渚はね・・・・おっさん的には若いんだよね。だからそのあたりを言ったら、


”私達は夜叉っていう魔族だから、見た目と違い年齢はシラカワ様より遥かに上なんだから!年上なんだから!”


って、めっちゃ強調してたな。


どうやらおっさんはこの異世界の行き遅れと言われる女性しか相手にしない、と聞かされていたようで、それで特に紅渚がムキになってるんだよね。


はー、まあいいか。今更だな。




で、カトリーンなんだけどね。


十六夜の召喚に巻き込まれっちゃったんだけどね。


”強い男がよいのじゃ!”とかなんとか言って、”妾も妻なのじゃ!今晩・・・昼に初夜・・・・昼なので初昼を迎えるのじゃ!”


とかよくわからない事言ってるんだよね。




そして、最後に大塚さん。


大塚さんはまだおっさんと知り合って2日目だから間違ってもおっさんの妻になるなんて言わないだろうから、どうするのか確認しようとしたら、


”出来ればこのままいさせてほしい”との事。


”右も左もわからないうえに、現状よくわかっていない。


私にできる事があれば、白河さんのお手伝いもするので、帰還する機会を待つ間、もしくは独り立ちするまでの間暫くお願いしたい”と。




”白河さんか望めば身体も差し出すけれど、もう間に合ってそうだし、そのあたりは任せるわ。”とかなんとかね。




うん、わかってらっしゃる。大塚さんは美人だし、女医さんだから賢そうだし、日本人だからハーレム状態にわざわざ自分も入ろうとは思わないだろうし、良い事だ。


あとは、こちらの事をちょっとずつ説明しなくては、だけどね。


あと、残りの2人は・・・・まずは、健康が回復・・・主に精神的・・・するのを待つしかないかな。


大塚さんは自分は医者だから、なるべく私が回復する手伝いをしてあげたい、って言ってくれたから、まずは任そうかな、と。


おっさんの回復魔術って、怪我とかは治せられるけど、精神的には無理っぽいんだよね。


何か方法があればいいんだけどね。




食後のコーヒーを堪能していると、トレイナー親子がやってきて、おっさんは男だけで話をする事に・・・と思ったら、オリアーナも一緒に話をする、という事になったから、後は残った女性陣がどうするかはメーネアちゃんと香苗ちゃんに任せて出てきたよ。






・・・・


・・・


・・





トレイナー親子には、ゲートの事もそうだけど、今後のおっさんの立場的な事も話し合おうと思ってね、呼んだんだよ。


おっさんの気持ちはともかく、伯爵だし、作業場には作業してくれている奴隷親子が沢山いるしね。そのあたりを話し合おうって事になってね。




さ、おっさんは酒飲まないからコーヒーと、異世界から購入したコーラで、後の面々は酒振舞って、話をしますかね!

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