第86話 G、再び

おっさん一行、まずは城に出発したんさ。


そして、見えてきました!前回、ほとんど見てなかったし、出てくる方向しか見てなかったんだけどね、跳ね上げ式の橋がかかってたよ。周りは堀?かな。


そして、いい具合にGさんがいて、まるで


”よう、久しぶりだな”また暴れるんですかい?”


って聞いてきてるような錯覚に陥ったよ。


まあ、そうなんだけどな。




というわけで、行ってらっしゃいまし、黒の軍団!


そしておっさん達が通り過ぎたあと、奴らはきた。


G’s”やあ!”


カサ


カサカサ


カサカサカサ


カサカサカサカサ


カサカサカサカサカサ




・・・・


・・・


・・





どれだけいるんだよ!


そして、黒い弾丸が、橋を渡る。


Gさんが門番に挨拶しているぞ?”やあ”


「ギャ~~」


「ぶほらげg56gdlp@あsdじそdすcgh」


あーあ、白目むいて泡ふいっちゃったよ。


よし、今のうち!


十六夜とファートとサージュとおっさんが突入する。潜入成功!


おうおう、中に入ったら、もう阿鼻叫喚!


城の人間が逃げるコケるパニクる!


「ご主人さま、話には聞いていましたが、Gの破壊力凄まじいですね。私もこの場に居合わせていたらどうなっていたか・・・・」


「きもい・・・・」


「ダーリン!えげつない事するわねえ。だけど、それがいいんだけどね!フフフ」


そう、1匹いたら30匹はいると思え!のGさん。それが目の前に真っ黒な濁流となって押し寄せてくるんだから、もう大変。


おっさん達は誰にも邪魔されずにどんどん奥に進めたのさ。


そして、あのトイレの前に・・・・


おっさん、思わず立ち止まって、トイレの前でお辞儀をしてしまったよ。


「何故トイレに礼を?」


「まあいいじゃないの、十六夜。ここがおっさんのターニングポイントになった場所だからさ!」


何故かGさんがグッジョブ!と言っているような気がした。


いかん、幻聴か?おっさんも年だなあ・・・・。




そして・・・・確かおっさん達が召喚された場所?に来てみれば、そこもパニックに陥っていたよ!


「くそったれ!またかよ!」


「来るな、来るなー!」


神よ!これハ試練なのですか?そうなのでスね?我々のシてきたことに対スる試練なのデすね!」


「あはは、あははは、ははははははは・・・・」








・・・・


もし、善良な罪のない人がいたら済まぬ!


こんな中、おっさん達を見つけた奴らがいた。


「あ、お前!お前か!なぜここにいる!ぎゃああああ・・・・・」


「あ、あいつを殺せ!」




おうおう、Gさんをものともせず、騎士団がおっさん達を囲ってきたよ。


そして、おっさん、ポケットに忍ばせていた緊急用のホイッスル(おっさん普段からキーホルダーにつけて持ち歩いてるのよ。)を口に銜え、思いっきり”ピーーーーーーーーー”


と鳴らしたよ。


そうして暫くして、外の壁が突然吹き飛び、カトリーンがドラゴンの姿で突入してきたのさ!


おおう!こうして見ると迫力ある!


おっさんと十六夜は、この隙に気配遮断のスキルを使い、敵の目線から外れる事に。


「あいつです!」


十六夜がそう言うと、あっという間にあいつと呼んだ奴の前に行き、とっつかまえていた。


「月女はどこです!」


あれ?見た事あるな?たしか宰相とか言ってたっけ、偉そうなやつ。そしてデブ。




「十六夜!なぜここにおる!あの異世界人とセアリアス帝国におるのではなかったのか!」


「昨日までは確かにいた。それより月女は何処だ?」


「言う訳がなかろう!」


あほだな、このデブ。


「おい、言わなかったらそのお口にGさんがいっぱい入っちゃうぞ!」


「げ!それは嫌だ!なんなんだ貴様は!」


「忘れちゃったの?あんたらが数か月前召喚した異世界人だよ?」


「お、お前か!スキル泥棒は!返せ!」


「おいおい、人のスキル奪っておいてそれはないぜ!って、まずはデブ、お前のスキルをいただいておくぜ!十六夜、!」


「任せて!」


そう言って十六夜はデブを抑え込んだ。この隙におっさんはカバンから強奪の腕輪を取り出し、デブに装着。えっと確か・・・・




「ヨクダ タイブンゼ ルキスノ タンア」


「や、やめろーー!」


「もう遅いぜ!頂きました。」


「くそったれ!」


「じゃあ、今度はG食べてくそするか?」


「そ、それだけは…止めてくれ・・・・」


「じゃあ月女の居所を言え、早う言え、今すぐ言え!言えば助けてやる!」


「ほ、本当だな?・・・・覚えてるか、お前たちを召喚した後、連れて行った部屋。あのさらに奥にいる。」


「そうか、もし嘘だったら・・・・わかるよな?」


「う、嘘は言わん!だから、Gだけはやめてくれ・・・・」


仕方ないので頭を殴って気絶させたよ。




十六夜に目配せをして、この場を移動。




そうそう、ファートとサージュはこの間に国王とその后を捕獲してもらってるんだよね。


横目で見ると、もう捕獲し終わったようで、簀巻きにしっちゃってたよ。


あらあら、Gさんがその倒れた顔あたりに群がってるよ。合掌・・・・




そしておっさんと十六夜は、デブが言っていた部屋に到着。


首輪と鎖で拘束された裸の美女たちだった・・・・


「み、見ないで!」ドゴッ


いたい・・・・裸なんて見慣れてるよ・・・・だから畳んだ扇子で叩くのやめて・・・地味に痛いんだよ、その扇子。

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