第60話 ファートとサージュのステータス

話は昨日。


おっさんはファートとサージュに教えを乞うために2人の元へ。


最初は色々な魔術の事を教えてもらってたんだけど、ふと2人の事が気になって、2人のステータス見せてほしいって聞いたんだよね。


そうしたら雰囲気が変わって


「シラカワ、知ってどうする」


「あらら、私たちの事、知っても良い事はないわよ?それとも、いよいよ妻にしてくれるのかしら?」


「えー!そんなに?ステータス一寸見るだけなのに何この要求の恐ろしさ。」


「私達普通じゃないから、知ったら後に戻れない。」


「まあ、そういう事だから、シラカワちゃん、世の中には知らない方がよかったって事もあるけれど、知っとく?お姉さんはシラカワちゃんの奥さんになれるんならいっその事知ってもらってもよいんだけれどもね、ウフフ。」


「何これ怖い。」


でもね、おっさん、好奇心には勝てなかったよ。


心の何処かが止めとけって警告してくるんだけど、好奇心が勝てなかったよ。



「シラカワ、私達を妻にするのなら見てもいい」


「ファートもそう言ってるし、私もいいわよ。未来のダーリン♪」


あーやっぱりこの2人もおっさんの妻になるんかいな?


おっさんの何がそうさせてるんだろう?


まあいい、見てみよう。


と言うか、なぜ今までこの2人のステータスを見なかったのだろう?何故か見てはいけない気がしてた気がする・・・・



<名前:ファート>

<種族:ハイエルフ>

<年齢:2791>

<性別:女の子>

<職業:魔術師・精霊使い>

<力:貧弱>

<体力:少ない>

<知力:恐ろしく高い>

<精神力:無尽蔵>

<俊敏:恐ろしく速い>

<魅力:恐ろしく高い>

<運:普通>

<保有スキル:魅了・魔術・精霊術・以下識別不能>

<称号・賞罰:エルフ女王・シラカワの恋人>

以下識別不能



<名前:サージュ>

<種族:ハイエルフ>

<年齢:2772>

<性別:女の子>

<職業:魔術師・精霊使い>

<力:貧弱>

<体力:少ない>

<知力:恐ろしく高い>

<精神力:無尽蔵>

<俊敏:恐ろしく速い>

<魅力:恐ろしく高い>

<運:普通>

<保有スキル:魅了・魔術・精霊術・以下識別不能>

<称号・賞罰:精霊女王・シラカワの愛人候補>


以下識別不能



なんじゃこりゃ。エルフ?エルフっているの?しかもハイエルフとか?


え-年齢が2000歳を超えてるとかどう突っ込めば?


しかも?識別不能とか多いし、どうなっちゃってるの?


「ごめん、どこからどう突っ込めばいいのかわかんない・・・・」


「先ずはベットで突っ込んで」


「2人同時にしちゃう?お姉さん長い事生きてるけど経験ないから、お任せしちゃうわよ?」


「いやいや、まずは話をー」


「シラカワ、よだれ。これで拭いて。」


はっ!よだれって・・・・いかんフキフキ・・・?何か気持ちが・・・落ち着いた?


「じゃあこれでも飲んで落ち着いてね?」


「おお、気が利く!何か無性にのどが渇いたんだよ。」


おお、何かほんのり甘くて・・・おいしい!


お、おお?おおお!おおおお!


・・・・

・・・

・・


思い出した。そうだ、何かあの飲み物飲んでから、もう止まらなくって。


おっさんどうしちゃったんだろう?


こうして、モンスター討伐前に新たな妻を迎えたおっさんだった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


本当にあいつなのか?


ええ、間違いないですね。恐ろしく強いスキルを持っている。


そんなふうには見えなかったがな?善良なおっさんだったぞ、どう見ても。


ええ、向こうではそうだったのでしょう?まあ、あのような人がきてくれたのはラッキーだったと思ったほうが良いでしょうな。しかもロニーと知り合えたのが大きい。


まあいい、一週間。頼んだぞ。


わかってますよ、父さん。私も目の前で見てみたいですし。それよりも、本当にエルヴィーラを?


いいじゃねーか。あいつも乗り気だし。む!誰かが見ている?


無意識でしょう?おおむねエルフの秘薬でも飲んだんでしょう?



・・・・?何か聞こえた気がするんだけど、気のせい?

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