第28話 グリフォンとの戦い
戦えるメンバーは全員馬車を取り囲むように陣形を整え?美女2人は魔法を打ちまくってた。
おっさん、血だらけだったけど何とか馬車に戻って教えてもらったばかりの魔法を使ってみたけど、当たらない。当たっても平気な感じ。
やばい・・・・
兎に角、あの突進を何とかしないと。で、土魔術で壁をとっさに使ってみたら、なんと!運がいいのか悪いのか、グリフォンの首付近に壁ができてしまい、グリフォンの動きを封じる事に成功!
これって運がいい?
一瞬のアイコンタクトで前衛はグリフォンを攻撃。飛べないグリフォンは簡単に攻撃を受け、魔法もなすすべもなく当たり、しまいには羽の切断、四肢も切断、もうすぐ討伐という状態。
念の為美女2人に守ってもらいながら、メーネアちゃんと香苗ちゃんにも剣で一突きしてもらった。泣きそうな顔をしてたけど、生き残るためだと強く言って無理やりな感じで。
そして、全員ダメージを与えたのを確認後、とどめを刺した。
「勝ったぞ!」
「うおおお!」
幸いこちらの数が多く、グリフォンは狙いを分散してしまったせいで死人は出なかったよ。
ただ、吹き飛ばされたCランクのメンバーは腕の骨を折っていたり、血だらけになっていたりで大変だったけど。
おっさん、あんまりダメージひどくて討伐後、動けなくなってしまったよ。あばらとか折れてねえ?てな感じで。
なんとかDランクの女の子が回復魔法を唱えてくれたおかげで出血と痛みが引いたので、後は自分で試しに回復魔法を使ってみる事に。
すると、おかしな事が。おっさん自分だけにかけたはずなのに、なんか他の怪我人も治ってくんだけど、なんで?
普通にヒールだよね?おっさんの唱えてるの。さっきの女の子と同じやつだよ?
腕の折れてたやつがすげー!腕治ってる!とか言ってる。なんじゃこりゃ。これがスキルの威力?
後で聞いたらスキルがなくても回復魔法は使えるようで、女の子もまだスキルは持ってないって言ってた。
「旦那様、素晴らしい活躍、討伐おめでとうございます!グリフォンクラスですと恐らくAランクだと思われますので、レベルもかなり上がったのではないでしょうか?」
「ご、ごわがったよーー」
香苗ちゃんが泣いてる・・・・そりゃ平和な世界に暮らしてた日本人じゃこんな経験しないしね。
「おーい、だれか来るぞ!」
・・・・どうやらグリフォンが来た方向から立派な装備の冒険者たちが現れた。
どうやら向こうの山で討伐依頼を受けていたらしく、そんな中グリフォンを逃がしてしまい追いかけていたそうだ。迷惑な話だな。
「討伐の協力感謝する!グリフォンはもらっていくからもう行ってよい」
・・・・?は?何言ってるのこいつ。こっちは死にそうになって倒したってのに、いきなり現れて獲物を横取りって?
「あんたら何者か知らないけど、それはおかしい。こっちは出現しないはずの化け物に突然襲われ、死に物狂いで討伐したんだぞ。それをいきなり持っていくとか、頭おかしいのと違うか?」
「・・・・歳いってるだけで貧弱パーティが何言ってるんだ。こっちはAランクパーティ、暁団だぞ。」
「そんなの知らんわ。なんだその痛い名前は。」
「・・・・」
・・・・おいこら何処みとるんじゃ。女性陣みるなよ。
おっさんなめるなよ・・・・
確か気配遮断ってあったよな・・・・よし・・・・
こいつらおっさんの事警戒してないな。
よし、洗脳!ってどう使うん?・・・お、動きが止まった。
「お前らは人間の屑だ。屑はおとなしく山に帰れ」
・・・・
・・・
・・
・
ふう、帰っていったよ。なんだよあいつら。
???そんな目で見ないでよ、みんな。無事解決したからいいじゃないか。
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