第23話 おっさん、護衛を雇う

・・・・これでおっさんの持ってるカバンだとどうなんだろう?怖いからやめとくか。


で、一応石板を出してみると、やはり驚き、ただ、商人にかなり需要があるのと、各地の主要な施設には類似品があるので、そこそこ出回るらしい。


こちらは、金貨250枚を提示されちゃったので、思わず買取をお願いした。


元手って石板しかかかってねーよ。ぼろもうけやん!


このプレートがないと、鑑定のスキルがあっても結果が表示されず、商人には喉から手が出るほど欲しい品らしい。


誰も作らないのかな?


一応聞いてみると、鑑定のスキルと道具作成のスキルがあれば作成可能らしいが、双方持ち合わす人がほとんどいないらしく、作成する人はほぼいないのだとか。





「旦那様、体調は大丈夫でしょうか?あのような魔道具の作成はかなりの精神力を消費すると思われますが、あまり無理をなさらないようにお願いいたしますね。」


「しらか・・・旦那さんはすごい才能を持ってるんだね」


「まあ、半分は他人の所持するはずだったスキルだけどな」




・・・・さて、ちょっと武器もみとこうかな?流石に剣とかは異世界売買では扱ってなさそうだし。


あまり重たいのは嫌だからショートソードか?護衛雇うんだから気張ったのはいらないだろうし。


後は防具だな。


ガチガチのプレートメイルとかは勘弁願いたいから、動きを重視して皮の部分鎧かな。




こうして一通り装備をそろえたおっさん一行が再び冒険者ギルドへ向かうと、依頼を受けてもよいというパーティがいくつかあるらしく、どんなパーティか確認する事に。



「で、護衛を引き受けてくれるってのはどんなパーティなんかな?」


「はい、単独のパーティでの希望が高レベルの5人パーティで、男の方ばかりのベテランです。残りは複数のパーティを希望するパーティで、男性2人、女性4人のパーティと、男性3人、女性3人のパーティです。」



・・・・こっちは美女2人抱えてるから、正直男のパーティは勘弁願いたいかな。おっさん1人ならベテランパーティでいいんだろうけど。


受付の人の話だと、こういう護衛の人数は、高レベルパーティなら対象者1人につき1~2人、初心者~中級パーティだと1人につき2~4人ぐらいが基本となるらしい。


パーティレベルはFから始まり最終はSまであるようで、勇者が魔王を倒すとか特殊な場合を除きこのSランクが最高になるらしく、過去にSSランクに上がったのは昔魔王を討伐した勇者パーティだけらしい。


ちなみに初心者パーティはF~E、中級パーティはD~C、上級者パーティはB~Sらしく、実質はAが普通の冒険者が目指すランクらしく、Sは単独でドラゴンやデーモンを討伐できる実力がないとなれないらしい。


やっぱりいるんかい、ドラゴン。勇者とか魔王もいるんかいな。


今回はBパーティと、DパーティとCパーティになりたてのグループが依頼を受けてもいいと連絡してくれたらしい。


一応、どのパーティも過去に問題を起こしてないとの事だが、やはり男のパーティは荒くれ者が多く、酒癖が悪いらしい。


ここは中級パーティで決まりだな。。




「・・・・というわけで、どっちがいい?」


「ここはやはり女性のいるパーティがよろしいかと思いますわ」


「私もそう思います。男性だけのパーティ、怖いです・・・・」





・・・・受付にそう伝え、早速パーティメンバーと会う事に。


・・・・


・・・


・・


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