第12話 メーネア・シンセリティその2

私はこれはひょっとして!と思い、また時間もないのですが、思い切って異世界の人に私を信用してほしいと伝えた所、どうやら鑑定スキルでわたくしが信用できると表示がされたようで肩をガシッと掴まれ、驚きましたが、生き残る希望が見えてきました。


そして、驚く事に異世界の人はなんと異世界の品物を購入、手持ちのカバンに出現させるという聞いた事もないスキルを所有、実際に試してみて成功した様子。

何かお金になるものを所望する様子でしたので、わたくしのネックレスを差し出した所

色々と試してみたかったのですが、父やあの女にこれ以上遅くなると要らぬ疑いを抱かせるので、異世界の人ともう1人、確かスギウラさんと聞こえたような気がしますが、これから行うことを戻る道中に簡単に説明をしていきましたが、Gの所になると・・・・露骨に嫌な顔をされてましたね。仕方ないことですが。



”スキルの間”に戻ると既に残りの人数は3人に。

わたくしに力がないばかりにこの方々も助けられません。ごめんなさい。


異世界の方は自分の事をおっさんと呼んでたので、おっさんとしますが、おっさんにスキル大臣の呪文を覚えてもらい、自分の番になった時にGを呼び出し、

驚いた大臣から腕輪を奪い、呪文を唱え、見事にスキル奪取に成功。

そして他の魔道具も確保に成功。Gが目の前を飛んでいる姿を見て流石に眩暈がしましたが、

ここで倒れては生き残れません。


どうせもう此処にわたくしの居場所はないので、あの女に少し痛い目を見てもらう事に。

そっと後ろから近付き、Gに

混乱している間にあの女を突き飛ばし、正室の証であるティアラを取り上げ、父の錫杖を拝借し、二人をGのいる床に突き落とし、混乱している間におっさんとスギウラさん・・・・カナエちゃんといつの間にか呼んでますね・・・・と合流し、おっさんは・・・・スギウラさんはシラカワさんと呼んでますね・・・・また異世界の買い物で油を取得し、なんと通路に撒き始めました。

驚く事にわたくしたちを追いかけてきた兵士達が見事に転び、起き上がっても油まみれでまともに動けない様子。


流石にこのスキル召喚はおおっぴらにしていないので城を守る衛兵はわたくしたちが追われているのを知らないので、すんなりと通してくれました。



ようやく城の外に出ることができ、今この瞬間を生きている事に感謝し、異世界のおっさん・・・・シラカワさんにはこの命が尽きるまで尽くしていく覚悟(シラカワさんがこんな行き遅れを相手にしてくれればのお話ですが)をたった今決めました!


さて、このままではいけないので先ずは何処かで姿を変え、落ち着いて今後の事を話し合わなければいけませんね・・・・

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