第3話 おっさん、美人のお姉さんに抱きつかれる



まあ、おっさんが途中で降りるの知ってておっさんの降りたあとの座席の取り合いで、おっさんの足に誰かの鞄が当たってね。それで起きたのさ。

今日は見た事ない奴が、目の前にいるな、と。

で、ふっと周りを見渡すと、スラッとした胸の小さめの(おっさんはおっぱい星人じゃないから小さめが良いのさ) 20代半ばぐらいの 美人がいた。

あの位置にいたらいつまで経っても座れないなあとか思いながら目の保養を。

丁度おっぱいが目線の高さにあるからあまり凝視しないように、注意しながら。


まあ、まだ暫くはかかるからまた目を瞑ったけど、何か目の前が明るくなったような感じがしたかと思ったら、突然尻餅をついてしまった。

あ?なんでや?

電車の椅子に座ってるのに何で床に尻餅をつかないかんの?

身構えずに50センチ近くドスンと落ちたから、尻は痛いわ肺の空気は全部?抜けてしまって息苦しいわ。

怪我しなかったよな?

と思いながら目を開けてみると、あれ?電車の中じゃないぞ?

で。目の前は何か柔らかいものが当たってる?。

で、何で肺の空気が、抜けた気がしたかと思ったらさっきのスタイル抜群の美人のお姉さんが支えをなくしておっさんに、倒れ混んでたみたいで。


お姉さんのおっぱいが、丁度おっさんの顔に当たってるのね。ラッキー!

お姉さんを、退かすのに、思わずもう片方のおっぱいを、わしづかみにしてしまったよ?ばれてないよね?

お姉さんがおっさんにごめんなさいと何度も謝ってくるけど、寧ろウェルカムだよ!


で、暫くお姉さんと見つめあってから周りを見ると。あれ?電車じゃない?

なんだこれ?

お姉さんも状況が判ってなく、おっさんに、凄い格好で抱きついてるのも気がつかない感じで。

あ、おっさんは妻子がいるのよ?と思ったけど、暫くはよいよね?


ふと右隣を見ると、若い男が、背中を擦ってた。

あ、こいつは隣に座ってた奴だな?


他にも20人近い人がいるのかな?

もっと多い?

お姉さんがおっさんの、上に跨がってるからよく分からない。

あ!トイレに行きたい・・・

変な意味じゃないんだからね?お◯っこしたいんだよ?


で、誰かしらどこだここ?とか、何が起こった?とか騒ぎ始めたな。

おっさんは、野郎には関心がないし、状況も解らないから取り敢えずお姉さんに何かおかしいから僕から離れないように言ったよ。

何せ男供はパニックになりかけてる。こういう時、慌てたほうが負けなのよね・・・

そうだよね、紫電改?


「お姉さん、この電車に知り合いいるのかな?いないなら取り敢えず僕から離れないで。何かおかしいよ」

「は、はい、何ですかこれ、私は1人で通勤してますから知り合いはいません」

「僕もだよ。兎に角状況が分かるまで絶対に1人にならないようにね」

「は、はい」


あー、おっさん泣きそうだけど、女の子達は泣いてるね。


と、ここで離れた場所から声が聞こえた。


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