第2話:天才高校生は創造神様と会うようです
目を覚ます…目を覚ます?
そこで健太は意識を覚醒した。
周囲は何もなくどこまでも続いている白い空間。どことなく神聖な空気を感じる。健太の近くに一筋の光がさした。光が止む。そこには、白いドレスを着た小さな女の子がいた。目鼻立ちは整っていて、芸術品なのかと疑ってしまうくらいだ。白いドレスから出ている美しい肢体は男女関係なく振り向かせるほどの色気があった。健太は思わず口にしてしまう
「誰だお前は?」
すると小さな女の子は
「わたしー、わたしは創造神グロリアだよー、君の魂をこの空間に持ってきたのもわたしだよー。ちなみに体は前の見た目はそのまま、頭脳もそのままで基礎体力とかそこらへんの能力全上げしといたから感謝してねー、あ、服も乾かしておいてあげたからー」
「神様って本当にいるんだな、なんかさっき魂を持ってきたって言うことは、俺は死んだということか?」
「そう言うことだよー、君は死んじゃったから君には別の世界で生きてもらうね!」
「別の世界ってあるのか?」
「うん、あるよー、だから君からしたら異世界っていうやつかなー、異世界だから君の住んでた世界とは全く違うよ。」
「そこは誰にも邪魔されずに自由に生きられるのか?あと、なんで俺はここに連れてこられたんだ?」
それは思って当然の疑問である。
するとグロリアは
「健太くんは死ぬ前、願ったよね?力が欲しい、自由が欲しいって、だからだよ。」
「確かに願った。でもそんなの叶えられるのか?」
「当たり前でしょー、ここは異世界で、私は創造神!常識なんて捨てたほうがいいよー」
そう言いつつ続ける
「でも勝手に連れてきちゃったからやっぱりスキルはあげないとね」
そう言いつつ女神は何やら手を健太の頭に触れる。何やら体が暖かくなだだような気がした。
「ステータスって言ってみてー」
そう言われた健太は言われるがまま
「ステータス」
と言ったら、目の前に自己紹介カードのようなものが出てきた。でもうっすら透明であり文字だけがはっきり見える。詳しく見ると
名前 ケンタ・モリサキ
年齢 17
種族 人間族
LV MAX
職業 なし(創造神に愛されるもの)
称号 異世界転移者
筋力 MAX
魔力 MAX
知力 MAX
敏捷 MAX
運 MAX
基礎スキル 身体能力強化・極
火魔法・極
水魔法・極
土魔法・極
風魔法・極
光魔法・極
闇魔法・極
治癒魔法・極
応用スキル 魔法創造・極
鑑定・極
言語理解
創造神の加護・極
無詠唱
手加減
と出てきた。
「なんか見るからに凄そうだが、これってすごいのか?」
「うんすごいよー、他の人間族を遥かに凌ぐすごさ、君の世界で言う『チート』ってやつだよー。」
「なるほど…これが総司が言っていた『チート』というやつか。」
健太の唯一と言っていい友達の赤羽総司はいつも学校から家に帰るとすぐにファンタジーゲームをするらしい。そのおかげで今はトップクラスのゲーマーなんだとか。そんな総司はたまに健太を家に招いて一緒にゲームをする。そうすると嫌でも総司の強さを覚えさせられる。そんなことがあり、健太は大体のことは理解していた。
そこで改めて思う。
総司、死んじゃってごめん。俺、しんどかったんだ。
グロリアはそんな健太の気持ちはいざ知らず、
「基礎能力値MAXだけど、本当はもっと強いから安心してー、ちなみに基礎能力値MAXだから自分が思ってることをやれるからオーバーキルとかやり過ぎたくないなーと思ってても大丈夫。手加減があるからねー。魔法を使いたい時の例を出すとすれば、
火魔法『火球』って言うと魔法が発動するよー。声に出さなくてもいいからねー。魔法はレベルに応じてできないこととできることがあるけど健太は基礎能力値MAXだから大丈夫ー。
鑑定は人の能力を見たいって思ったら見れるけど、視界に入ってないとその人の能力は見れない、言語理解は言語が理解できるスキルで話すことも可能、書くことも可能、もちろん聞くことも可能になるよー。女神の加護はねー、剣とかで斬りつけられても、切り傷程度になるって言う感覚で魔力量も少量で効率よく魔法が発動できるよー。ステータスの説明は以上かなー。あ、1年は360日、1ヶ月は30日、1週間は6日、1日は地球と同じ24じかんだよー。他なんか聞きたいことあるー?」
「特にない。なんか何から何まですまない。異世界では自由に生きたいと思う。」
「そっかー、じゃあお別れだねー、今から転送するねー」
グロリアはそう言うと、健太の周りに魔法陣らしきものが現れる。
「わっ、これが魔法か…すごいな。」
そう言っているうちに視界が変わる。
こうして森崎健太、いや、ケンタ・モリサキは、異世界に転送された。
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