のんのんのんびり温泉巡り出会い編

クロミnov25

第二章空と真帆と新しい出会い

第1話帰宅 (改)

 ん?ここはどこだろ?誰か手を握ってるよね、誰だろ


 ボクは、握られてる手に、少し力を入れて握り返した。


「うーん♪……!空!よがったぁよぉーグスン 目を覚ましてくれて グスン」


 空?… あぁ!思い出した!ボク真帆を追いかけてたストーカーに刺されたんだ。


「真帆無事でよかった」


「バカ!何でそんなに優しいのよ!自分のことより私を気遣うなんて… グスン 」


「当たり前じゃないかな、だってボク真帆を守るって言ったし!だから真帆が一番気になったから」


 真帆はボクに抱きつき泣き出しいっぱいキスをされる


「空よかった!わ~んありがとう生きててくれて!グスン… もう離れたくないの!ずっと一緒にいるから」


「真帆落ち着いて、ボクはもう大丈夫だから、これからのことはゆっくり話そう、それよりあいつは捕まったの?」


「うん♪犯行も防犯カメラに写ってたから、言い逃れできないし、殺意もあったから、刑務所行きは確定じゃないかな」


 真帆は、何かを思い出したように、携帯で電話をしてた。


「はい… お待ちしてます」


「誰に電話してたの?」


「あの時の刑事さん、指令センターの責任者の人も来るみたいよ」


「刑事さんはわかるけど、何で指令センターの責任者の人も来るの?」


 ボクは、真帆からあの時の状態を聞かされた。

ボクは出血酷くて死にかけてて、大変だったこと。

指令センターの多くの警察官の人達、病院の先生、警察ヘリ、どれか一つでも欠けたら、助かってなかったことを聞かされた。


 それから少ししてあの時の刑事さんが女性警察官を連れて入って来た。


「新川空くん気がついてよかったわ」


あれ?この人どこかで見たような…


「あら?新川くん、彼女がいるのに私の事そんなに見つめて、恥ずかしいわ」


「ごめんなさい…ちょっとどこかで見たような気がしたので…」


ボクが女性警察官を見てると、この前の刑事さんが声をかけてくれる


「よう!お前は凄いやつだな!

あんな状態になっても彼女を守るなんて、普通のやつなら無理だぞ!」


相変わらずこの人声がでかい!


「あいつは、あそこで離すと真帆を傷つけに行くから、これ以上真帆の心に恐怖を残したくなかったから…」


真帆が西山警部と入って来た女性を紹介してくれる

「あ!そうだこちらの方が指令センターでいろいろ指示をしてくれた安西さん」


「始めましてかな?新川空さんはそうじゃないみたいだけど…フフフ

安西風香です。あの時たまたまセンターの視察でいたのよ、そしたら真帆さんの彼氏がピンチだってのに、この体力バカがね呑気にお茶してたのよ!

それでね、気合い入れて上げて、後はそのまま成り行きでって感じかな、でもよかったわ助けられて」


やっぱりボクはこの人を知っている…あの事は話すとダメな気がするから言わない…


「ありがとうございました。安西さん真帆からいろいろ聞きました。

ボクが助かったのも安西さんのおかげです。

ほんとうにありがとうございました」


「何言ってるの!状況を聞いてビックリよ!

空くん男ね~素晴らしい方だわ!

九条さん素敵な彼氏ね。私もこんな可愛い彼氏ほしいわ~」


 真帆は顔を赤くして嬉しそうにうなずいていた。

まだ彼女じゃないんだけどなぁと思いながら、刑事さんの報告と簡単に聴取され刑事さんは帰っていった。


当然お礼は言ったけどね、刑事さんが帰ってから、病院の先生が来て今のボクの状況を説明してくれた。


 腹部を刺されたことにより出血多量による心肺停止。

停止中の脳への血液供給がストップした。


そのダメージは、どこまで影響してるかわからず、外傷は全治1ヵ月らしく、退院できるまで2週間かかるらしい。

ボクは少しでも早く退院できるようにお願いした。


でも理由を聞かれ正直に答えたら、めちゃ怒られた。

怒られて当たり前か、仕事がしたいからって言ったら



 入院中も真帆は献身的に尽くしてくれた。

やっぱこの人はボクには釣り合わないよなぁ…

今はストーカーから助けたつり橋効果で好きとか言ってくれてるけど、元の生活に戻れば、ボクのことは自然に消滅するような気がする・・


ストーカーも捕まったし問題なくなったから、

もうあんな辛い思いしたくないし、元の生活に戻ったら真帆のことは忘れるようにしよ


 こうして退院まで真帆の献身的な看病もあり退院当日を迎えた。


「先生はじめ病院の方々ありがとうございました。刑事さんもお仕事あるのにわざわざ来て下さりありがとうございました」


 ボクは一礼し真帆もいろいろからかわれたりしてたが、一礼をしてボクたちはタクシーに乗り駅に向かった。


 駅に着くと、東京までの乗車券を購入し、博多までの特急列車に乗り込んだ


「真帆、ありがとうね、仕事もあるのに1か月も休ませてしまって」


「空、私は空にずっとついていたかったから、気にしないで」


 それからも真帆は、ボクの荷物を持ち階段を上がるとき、列車に乗るときなどいろいろなところでボクの補助をしてくれた。

そうボクは怪我の影響で歩行に支障ができ、真帆がずっと付き添ってくれている


 博多駅に着き、東京行きの新幹線に乗り込みボクたちは帰って来た。

 ボクは新幹線の中でも真帆が献身的にしてくれ、この子ならまたもう一度交際したいと思いだしていたが、ボクの容姿とこの身体だ。

リハビリすれば回復するだろうけど、後遺症の残る足…

この身体でなければボクの事好きでいてくれるかもだけど、この身体じゃ…


真帆の辛そうな顔見たくない!って思い踏み出すことができず、好きになっちゃダメだ!って言い聞かせていた。


 東京駅に着き、真帆はついて来ようとするが、ボクは真帆を無理やり納得させ東京駅で別れることにした。


「それじゃ空ここでね、お家着いたらLI〇Eで連絡してね」


「わかった、必ず連絡するよ!じゃ真帆気をつけてな!」


「うん♪チュッ♡」


 こうして、ボクは千葉方面の列車に乗り真帆は山手線ホームに歩いて行った。







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