第27話 『マウント位置』

俺は突然両ほっぺを抓られる痛みに目を覚ますと・・

俺の左側からナサリーが

俺の右側からティナが

俺のほっぺたを抓っていた!!


俺は左右を見て

「ライアンさん!!これはどういう事ですか?」

「ライアンさん!!これはどういう事ですか?」

そう言って睨んでくる二人の視線が痛い


俺の上にはステアがマウントし俺はそんなステアを抱き締めていた。

『どうしてこうなったのだろう?』


あ・・そうだった・・

「だって~私が起きた時、2人が両側から私の腕を抱きしめていたから、それをステアが寂しそうな顔で私をみてたから・・こうでもしてあげなきゃ可哀想じゃない?」

とティナとナサリーを交互に見ながら言い訳?

言いわけじゃない

言いわけじゃない

これは正当な理由!!


「ステアさんとライアンさんはその体勢で何をしてたんですか?」

「私達ライアンさんの心が読めるんですよ。正直にいった方が身の為ですよ?」


『これって浮気男が浮気がバレて問い詰められてるっていう修羅場じゃないでしょうか?』


「俺の上からステアが覆いかぶさってきた時、ステアがキスしてきました」

って告白すると

「2人で私達が眠っている時に狡いです」

「2人だけで楽しんでたなんて卑怯です」

と2人同時にブーイング


『心の中を読まれてるって言うのは良いようで・・悪いようで・・』


2人のくちびるに


『ちゅっ』


『ちゅっ』


っと交互にキス

「そうそれで良いんです」

「ひゃう~わ・・わた・・わた・・わたし・・キシュ・・しゃれしゃいましゅた~」

『あ・・・ナサリーはくちびるにキスは初めてだった・・許せ』

ナサリーは初めてのくちびるのキスって事で体中真っ赤だ・・

でもどうするよ~

こんな生活が毎日続くってさ~俺、理性吹っ切れそう


「大丈夫ですよ。3人同じように愛してくれれば問題なしです」

「そうですよ~ライアンさんの心次第ですね」

「俺の心次第ね~」


そんな事を俺が言うと

ティナが思いついたように

『ツンツンッ』


っと俺の上に乗って幸せそうな表情で眠っているステアの頬っぺたを指で突っついた。


「ううううう~ん」

「あんっ~いい気持ちで眠ってる時に私の頬っぺた突っついたにはだ・あ・れ~?」

と色気のある色っぽい声を上げ起きてくるステア

「一番良いポジションで幸せそうに眠ってるから意地悪したくなったんです~ステア何か凄く色っぽくなって雰囲気変わった感じがするんだけど何かあった?」

とティナが意地悪ぽくステアに聞くと


「ティナにはうふっ解っちゃう?」

と顔を赤く染めながらティナに恥ずかしそうに言葉を返すステア。

その瞬間ティナとナサリーからの鋭い視線が突き刺さり


「ライアンさんステアさんと最後までしちゃったんですか?」

「私達2人が寝てる間にふ・・二人で最後までいっちゃったんですか~~?」


とティナとナサリーが同時に俺に詰め寄ってくる!!

「してない!!してない!!キスされただけだぞ~~俺は無実だ~~!!」

と急いで宣言する俺!!

ステアにキスされて意識が薄れて眠ってしまったから・・

最後までは・・して無い・・ハズ!!


「本当みたいですね~ライアンさんの心を読んでも本当だと言ってます」

「ですね~嘘は言ってないみたいです。本当のようですね」

と2人俺の心を覗いて妙に納得


「俺の心を勝手に覗くな~お前たちから俺の心の中が解るのに俺からは皆の気持ちが覗けないって理不尽だ~~!!」


どうなってやがるんだ!!

俺の血を飲んだ3人?には完全に俺の心の中で考えている事が解ってしまう。

嘘を言ってなければ解る訳だから、言い訳する必要は無い!!

事実を言えば良いだけだからな!!


だけど、一方通行ってのがな~理不尽だろ!!


「でもステアさん?その色気ライアンさんと最後までしちゃったって事無いですよね?」

とナサリーがまだ納得できないようでステアに確認

「うふっナサリーさんのご想像におまかせしますわ」

と余裕の返答をぶっぱなすステア

『其処はきっちり不定しろよステア!!不安になっちまうじゃないか!!』


ステアの言葉に反応したナサリーが

「え~ステアさんそこはきっちり『してません』って不定する所じゃ無いですか~不思議な事にステアさんの心が読めないんですよね~ステアさんにはライアンさんが『私を好き』って心を読んでこのパーティーに誘ってくれたのは感謝してるんですよ~でもステアさん一人だけ先に経験されちゃったと思うと納得できないんですよね~」


と少し寂しそうに呟いてしまってが俺の上に覆いかぶさっているステアが俺の顔に自分の顔をスリスリしている姿を見て

「ステアさんだけズルい~~

あああ~~そうだ~次からそこのマウント位置交代制にしましょう。明日はティナさんがそこのマウント位置で初戦譲ります。でもその次の日は私がそこのマウント位置ですからね~入ったらドン( ゚д゚)マイって事で~」


とナサリーが一人で取り仕切ってるが初戦って何だ?

それに『入ったらドン( ゚д゚)マイ』ってな・・何なんだ~

嫌な予感しかしねえ~~


「は~~い」

「りょうかいです~}

とティナもステアもokしちゃったよ~~


『毎日寝る時は全裸でこの状態なのか~~~??』


兎に角、意識が覚醒したこの状態で理性を保つのは厳しい!!


「みんな起きるぞ~~!!」


と言ってみんなを起こして着替える!!

でも!!

俺はそんな自由は『ナリア帝国』に探されているであろう俺には与えられない訳で・・・


『皆が着替えた後皆の手で女の子に仕上げられていく俺であった・・』

なんでみんな、全裸の俺を女の子に仕上げてゆくの・・そんなに楽しそうなんだ??


つづく・・・

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