第2話 さよなら2
目が覚めると、目の先には白い天井があった。
「・・・・・・」
どのくらいの時間が経っただろうか。
「・・・・・・そうか、起こしてくれる人がいないんだった」
呟くと、のそのそとベッドから這いずり出て、そのまま一階のリビングに降りる。
──彼女はもういないんだ。
わかってはいる。わかってはいるけれど、受け止められない。受け止めきれない。
涙は出ない。出せないのだ。何故かはわからない。泣きすぎたのか、いいやそれはない。彼女が亡くなってから一度も泣いていないのだ、心とは反対に。
彼女──古橋ちよは誠の幼馴染みだった。産まれた病院が同じで産まれた日も同じ。家は隣で小さいときから遊んでいた。彼女の家族は母親、父親、姉の三人いて、誠を我が子のように接してくれた。
しかし、誠たちが中学生に上がろうかという時期、ちよの家族三人が殺されたのだ。ちょうどその日は休日でちよは誠の家にいて家族三人は古橋家にいた。起きたのはその時だ。古橋家に殺人狂が現れてナイフで三人を滅多刺しにした。ちよが帰るとリビングは血の海で魂のない人形が転がっていた。それを見たちよは二日ほど寝たっきり目を覚まさなかった。よほどショック──いいや、心が壊れたのだろう。目が覚めたちよが一番にしようとしたのが自殺だった。
帰る家がなくなったちよを誠とその家族は引き取った。
高校に入れば、窶れた顔に笑顔が戻った。少し心が痛むのか時々悲しそうな顔をするけれど、誠がちよを抱くと安心したように笑顔になった。
それからはもう恋人のような、いいや、夫婦のような二人だった。朝、ちよは誠を起こし、誠の親がいないときはご飯を作ったりした。休日は基本二人は一緒でどこに行くときも片方がいないのは嫌だと二人して思った。そしてそれが続くと思っていた。
悲劇が起きたのは、高校二年生になって間もない頃だった。その日は休日で誠はちよとではなく友達と出掛けていた。友達の一人が熱を出して寝込んでいるとかでお見舞いに行ったのだ。帰ってきたら、ちよと両親はリビングで殺されていた。いいや、ちよは意識があった。ただ、もう虫の息だった。犯人は家に潜んでいた。と言ってもキッチンに潜んでいたので誠にすぐに見つかった。相手はナイフを片手に握りしめていた。ナイフにはちよたちの血がべっちょりと塗れられ、手と服も真っ赤だった。犯人は覆面を被っていて顔はわからなかったが、体型や声からして男性であることは間違いなかった。そう確信したのは、そいつの下が膨れていたからだ。あれは男性特有の現象だ。ちよは服を破られ、上と下の大事な部分が丸見えになっていて、下には白いものがあった。なるほど、などと思った誠は、結構平然とした顔をしていた。いいや、ただ現実を受け止めきれなかっただけだろう。帰ってきたら大事な人が死んでいる。そういう場で冷静になんかなれるわけがない。だからこそ彼は平然とした顔をしていた。犯人を見下ろしていると、誠に見つかったためか襲ってきた。ナイフを右で握り、勢いよく立ち、突っ込んでくる。誠はそれを冷静に判断して右に避け、犯人の右手を掴み、あしを払った。勢いよく突っ込んできた犯人はそのスピードのまま地面に転び──犯人は息絶えていた。遺体の側には、新たな血が塗れられたナイフが転がっていた。
まあ、そんなことが結構最近にあった。
誠は今、独り身だ。親戚はいるけれど、葬式であった以来誰とも連絡すら取っていない。誰が引き取るかという話が出たけれど、彼はそれを断った。なあに、一人でも生きていける。両親が残したお金がたんまりとあるからだ。どこからこんな大金を手に入れたのか不思議だけれど、彼はまあ俺の親だし、とよくわからない理由で理解した。
高校二年生で一人暮らし、というのも別段珍しくはない。クラスでも一人はいたはずだ。話すことがないから知らないけれど。
心配して友人とその親が
恵まれている。実に恵まれている。
近所の人たちも気にかけてくれて、両親の人徳故だなと誠はいつも思っていた。
ふむ、とリビングに着いた彼は冷蔵庫から牛乳を取り出しコップに注いだ。
牛乳がめちゃくちゃ好きなのだ。いつも二百ミリリットルの牛乳を携帯しているほどだ。ビンではなく紙パック。ビンだと割れるかもしれないからな、ということで冷蔵庫には紙パックの牛乳がぎっしりと敷き詰められている。
朝はコーンフレークにサラダだけを食べる。作りたくないから、というのもあるけれど単にあまり食べられないからという理由だ。
今日は平日だ。つまり、学校へ行かなければならないということになる。家を出なければならない時間までまだ一時間ほどある。
ここで寝てしまうと起きれなくなるので着替えやら歯磨きやら準備を済ませると、テレビを見始めた。
朝は何も面白いものはやっていない。録画しているアニメを消費することにした。一回全部のアニメを録画するので見るアニメと見ないアニメを分けなければならないのだ。
『おじさんの足の臭さがヤミツキニナル』
「なるな!?」
録画一覧を開いて一番に目が行ったのはそんなタイトルのアニメだった。
どんなアニメだよ。おじさんの足を永遠に嗅いでるのか?
誠は気になったので見てみた。
始まった瞬間からベッドに横たわっている二十歳くらいの男の足を制服を着た女子高校生が嗅いでいた。
「・・・・・・」
誠の口から言葉が出ない。ぽかーんとしている。
見進めると、女子高校生が男の足を嗅いでいる場面がほとんどを占めていた。しかも、その嗅ぎ方が妙にエロい。
いやほんとこれ、何のアニメなのだろうか。
やめよう、見るのをやめよう。気になるけれど、見てはいけない気がする。
誠はそのアニメをすべて消した。見たくなったらスマホやパソコンで探して見たりDVDがあればそれを見たりすればいい。見たくなるかは九十九パーセントない。あと一パーセントはあるかもしれない。ないことを祈ろう。
さて、まだ約三十分残っている。
次に行こう。
『兄のパンツうんまぁい!』
ちょっとまて。
さっきのアニメといいこのアニメといい、ヒロイン変態なのか!?
誠は驚愕した。よく放送できたな。
これは、まあ、残しておこう。
主人公の
半分も見ることができなかったけれど、時間になったので家を出る。
太陽がギラギラと照り、黒い髪の毛をジリジリと焼き焦がす。
温暖化の影響だろう、春だというのにそんな気配など全くなく、真夏とまではいかなくとも夏の気配がふよふよと漂っている。
そろそろ人類は温暖化に対して危機感を抱かなくてはならない。それは誠にも言える。まあ、彼は危機感は抱いているけれど。危機感を抱いたからと言って何をするでもなく、また何ができるわけでもない。一人が何かをしたとしても多対一で一人は負ける、呑み込まれる。
涼しい風が吹いてるなあ、何てことを思うことができない春。それは春ではない。春ではないのだ!
などとどこの誰かは知らないけれど叫んでいるのを無視して、誠は学校への道をのっそりのっそりと歩いていた。のっそりのっそりとは言ったけれど、めちゃくちゃ歩くのが遅いわけではない。見た感じの雰囲気だ。
──さよなら、か。
誠はズボンのポケットに突っ込んでいた右手を抜き、口に手を当て欠伸をする。
──さよなら、と言わなければならないのか。
彼は今までそう思っていた。
彼は幼馴染みにお別れの挨拶をしていない。
心のどこかで彼女はまだ生きていると思っていたからだ。
整理がついていない、とも言えるか。
どちらにしろ、彼は彼女の存在をまだ認めている。
認めてしまっているからこそ、挨拶ができない。
〝さよなら〟の一言が言えないのだ。
桜が風で散る。
それに背を向かせ、彼は学校を通りすぎた。
向かうは彼女が眠る場所。
──ふぅ。
なぜだろうなぁ。
彼は目の前の幼馴染みに向かって話しかけた。
《──なにが?》
──そうだな。
そう。
「俺が、お前にお別れを言いに来ようと思ったのは、なぜだろうなぁってな」
そう思ったのさ。
《それはね──》
それは何だ、と彼は訊く。
うーん、と幼馴染みの彼女は背伸びをして答えた。
《──今日が、わたしの誕生日だからじゃなーいかな?》
誕生日とは何だ。誕生日とは何だ!!!
「そうか、お前、今日が誕生日か。そうだったな」
この俺が忘れるなんて、頭がおかしくなったか。
頭に手を当て、ははは、と嗤った。
《うんうん、君は忘れてなんかないよ? 忘れてたらここに来るわけないじゃん》
──ばかだねぇ。
「ばかとはなんだばかとは」
《ばかはばかだよー》
「ばか言うな」
《ばーかばーか》
他の人から見れば、誠は一人言を言っている風にしか見えない。しかし彼は、幼馴染みと話しているのだ。
《──さよなら、って言ってよ》
と、目の前にいる幼馴染みはそう言った。
誠は、嫌だとは言わなかった。わかったとも言わなかった。ただ、黙り口を閉ざしただけ。
《ねぇ、言ってよ》
──お願い。
空気に溶け、風に吹かれるようなその声が誠の耳元で囁かれ、思わず身を震えさせる。
《くすぐったかった?》
そりゃそうだと彼は思った。当たり前だと言った。
《じゃあさ、だったらわたしにさよならを言って?》
そこにどう話が繋がるというのか。わかっていてわからないと彼女に言った。
《耳元で囁いたわたしの声でくすぐったいと思ったんだったら、つまりまだわたしは存在しているということになるでしょ? 人間は死人になったら人間に触れられないし人間が触れることもできない。息だって声だって肌に触れないし聞こえやしない。けれど今、君は感じた。でしょ?》
だからなんだというのか。
《わかってるのに聞かないでよー》
──ね、お願い。
「眠りたいのか」
《そりゃそうでしょ。わたしは死人だよ? 眠る以外になにがあると思う?》
「守護者になる」
《誰の》
「俺の」
《いらないでしょ》
「いや、いる」
《なんで?》
「だって」
──寂しいじゃないか。
それを誠は口に出せたのか。自分ではわからなかった。けれど幼馴染みはにこりと笑って
《あほー》
と言った。
あほーとはなんだと餓鬼っぽいバカな口喧嘩が起きた。いや、喧嘩とは言えないかもしれない。
《・・・・・・本気を出さねばならぬようだな》
「本気ってなに!?」
本気は本気だよー、にゃははーとはにかんだ。
───かわいい。
誠は目を見開き、思った。
《か、かかかか、かかかかかかかかかかわいい!?》
──あ、あれ? 口に出してたのか?
ちよは顔を真っ赤に染め、両手で顔を覆っていた。身体をくねくねとくねらせ、恥ずかしがっている。
くねくねーくねくねー
彼女の今の状況からどうやら口に出してしまったことがわかった。
「いや、ちょ、口にしてたか俺?」
──ん。
してたのかぁ、と誠は天を仰いだ。
まあ、いい。言ってしまったのならばしょうがない。聞かれてはいけない、なんてことはないのだから。ただ、少し恥ずかしいだけだ。
《そ、そんなことより!》
ちよは恥ずかしさ故に話を変えた。変えたと言っても先程から話していることだ。〝さよなら〟を言ってくれ。それが彼女の願いだ。しかし誠はそれを言えずにいた。言ってしまえば、本当に彼女が消えてしまうと思ったからだ。本当も糞もないのだけれど。既に亡くなっている者に消えないでくれ、などと言っても仕方がなく、そして誰にも止められることではない。
それを理解した上で言わない。言えない。
《悪霊になってもいいのー?》
それは困る。そう思ったけれど、
「こんな短期間で悪霊になるのか?」
と言い返した。
ならない確信はないし、なる確信もない。
返した言葉に対してなのか、頬を膨らませて、む~と唸るちよ。
かわいいと誠は思うけれど、今度は口にしなかった。
「なんだかなぁ」
ふと口に出した言葉はさて、どういう意味があったのか。誠自信すらわからなかった。ちよは何も言わなかった。その言葉の意味が分かっているかのように。
「──すまん、お前に〝さよなら〟とは言えん」
俯いて、彼は言った──
《──あ。今、〝さよなら〟って言った!》
「え?」
ふむ。確かに〝さよなら〟とは口にしたが、だからなんだというのか。
《君ね、ずっと〝さよなら〟って言葉を使うことすらしなかったじゃん》
──けど、今言ったよね?
誠は、んんんんんんん!? と目を見開いた。
──やってしまったぁぁぁぁぁあああああ!!
え、なに、そう言うこと? と思うのは無理もないだろう。ちよは誠に〝さよなら〟と言ってほしいと言っただけでお別れの挨拶をしろとは言っていない。
《そ。お別れの挨拶をしてなんて言ってないよ》
けどさ、と彼女は言う。
《わたしはもう生きてないんだよ》
生きていないのに君と話すのって、おかしいでしょ。
「・・・・・・」
彼は無言のまま立っていた。なにも言えなかった。言い返せなかった。それが当たり前だとわかっているから。
《本当に、お願い。君が寂しいのはわかるし、わたしもそうだもん》
──だけどさ。
《ここで乗り切らないと、一生引きずったまま終えることになるよ》
わたしはね、それが一番嫌なの。彼女は、誠の頬をすっーと撫でながら、そういった。
「────」
《じゃ、さ》
と、彼女は言った。
《デート、しようぜ?》
なんか男前だった。
◇◇◇
デート、とは言っても、幽霊ととはデートなどできるわけがない。食事するにも映画見るにも買い物するにも周りから見れば、そこには一人しかいない。そして、ちよと話す場合、誠はただ一人言を言っているヤバいやつということになる。
《デートっ、デートっ》
誠の隣を歩いているちよは、何故か上機嫌だ。
今日は平日で学生や仕事に行く大人がいなくてよかった。休日ならば、デートは無理だと断っただろう。しかし、今日は運がいい。
誠の家からそう離れていない公園。
遊具はなく、中央ら辺にぽこりと膨らんだ山がある結構広い公園。
犬と散歩している主婦や老人がいたりベンチに座っている人がいたりするものだと思っていたが、何故かそこはもぬけの殻だった。
人がいない。公園に声がない。
公園の外からは声が聞こえるのに、中にはないのだ。
こういう日もたまにはある。
けれどそれが、誠には不思議でならなかった。
《まーことっ!》
ひょいっと横から顔を覗かせる少女が一人。
満面な笑顔を浮かべ、宙をふわふわと飛んでいる。
浮かんでいると言うべきか。
どちらにしろ、彼女が幽霊であることは変わらない。
もし、彼女が生きている状態で今日ここに来ていれば、もっとよかっただろうに。
そんな願望を胸に誠は、あの山を登ろうと言った。
それはただの願望。
既に叶えられない願望は、胸に抱えていてもどうしようもないのに。
彼は、それを離しはしなかった。
この幸せな時間はすぐに消える。
ならば、悲しいことは足で踏み潰して、隣にいる笑顔の似合う少女と幸せな時間を過ごそう。
《まーことっ!》
名前を呼ばれ、彼は幼馴染みの手をとった。
◇◇◇
時間というのは、経つのが早い。
学校に行くと、時間が長く感じるのに楽しい時間を過ごしていると、それはあっという間だ。
ちよが眠る墓の前で彼は立っていた。
目の前には、徐々に薄くなっていくちよの姿が。
《どうやら、わたしの願いが叶ったみたい》
わたしの願い──それはなにかな? ふふっとはにかんで誠問うた。
「・・・・・・俺との、デートか?」
《せーかーい》
にひひーと笑う。その笑いが、誠の胸に突き刺さる。ああ、この笑顔を守ることが出来なかったのか、と。後悔、すればするほど、その笑顔が脳裏に浮かぶ。
《考えてみたんだけどさ、わたし、誠とデートしたことなかったんだよねー》
「してなかったか?」
《あれは、一緒に買い物行ったり海行ったりしただけだよ。デートじゃあない》
違いがわからないと言うと、わからないかなぁ、と言った。
「わからん。女にしかわからないことなんじゃないか?」
《それはない》
「はっきり言うもんだな」
死んでいたらはっきりもないというのに。言葉ははっきりなんだな。誠はふっと口を歪めた。
《おろ? どうしたの、笑ってるけど──って、あ。もう消えそう》
「軽いな、おい」
もう消えそうって・・・・・・いやまあ、死んでいるのだからそのくらい軽くて当然か。
《会えなくなることに感謝しろ》
「いや、何言ってるか意味わかんねえよ」
《いやー、そう言わないと悲しくなるでしょー? 主に誠が》
「お前は? 寂しくないのか?」
《そりゃぁ、寂しいよ? でも、死ぬってことは意識がないってこと。つまり、消えれば最後、そんな感情なんて消えちゃうよ》
どこに行くかはわからないけどねー。
《その感情が、記憶が、来世のわたしに植え付けられれば、転生だよ》
「それが可能なら、今頃多くのやつらがそうだろ」
《にゃはは。あるわけがないかぁ》
にししと笑った。──いいや、と彼は言う。
「もし本当に転生するのであれば、俺が死ぬ前がいいな。20代くらいだな」
《無理じゃね?》
「無理とは何だ無理とは」
──信じれば、奇跡は起きる。お前が言った言葉だ。
はっと、ちよは目を見開いた。そして、笑った。その笑顔は、誠の頬を染めるほどに──
《そうだね、信じれば、いつか、また、会えるよね》
「会えなきゃ、そんときはそんときだ」
《むー。会いたいーとか言ってよ》
「なら、今いなくなってほしくないけどな」
何を当たり前なことを言わせるんだと彼は言った。
ちよの体が半分ほど亡くなった。下半身は完全になかった。
「お、お前、」
《そろそろ逝かなきゃ》
そうか、と彼は呟いた。何てことはない。もう死んでいるのだ。悲しいなんて、そんな言葉は相応しくない。こういうときに言うべきことは──
「ちよ」
《ふえ? なに?》
誠は目を閉じ、息を吐いた。
「──好きだ、ちよ」
《ふにやょわっ・・・・・・》
ちよは赤面した。半身をくるりと空中で回転させ、顔を両手で覆った。だが、完全には防げていない。指の間を開け、目の部分を開けていた。
ちらり
「おい、ちよ」
《は、はっ!》
「・・・・・・いや、なに敬礼してんだよ。何か言ってほしいんだが」
言うって、何を? とは聞かなかった。代わりに、
《わたしも、あなたのことが、好きです》
にこりと、幼馴染みは笑った。
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