第1165話 美味しいプリン
「……」
俺は今、スカルとボーンによる融合実験を延々と見せられていた。というのも、王都襲撃の際に明らかになったこの能力をどうにか活用できないものか、という考えの元、全ての従魔の組み合わせを試していたからだった。
当初、それはどんな組み合わせでもできるだろうと思っていたのだが、どうやらその組み合わせには相性があるらしく、今の所スカルとボーンに対して、アスカトルとペレの組み合わせしか融合することができていないようだった。
このことから、恐らく融合に必要な条件として人型であること、が含まれているのだろう。
ハーゲンは鳥だし、アシュラは人型というのは腕が多すぎるし体もデカすぎる。デトックスはカメだし、アイスは犬だ。海馬は龍だし、ゼインはドラゴンだ。こうして見ると、ウチの従魔たちはかなりの種類がいるんだな。動物園でも開業できそうな勢いだ。ちょっと戦闘力が高すぎるのが問題か。
唯一、人型と言えなくもなさそうなのが、ゾムだったのだが、ちょっと色々怖すぎるので、ドクターストップならぬ、魔王ストップをかけておいた。
融合した結果、残ったのはゾムだけでした、って笑えない。
後、人型の妖に協力してもらったのだが、流石に妖は構成要素が違いすぎるのか、融合ができそうな気配は全く感じられなかった。
「陛下、準備ができました」
お、遂にか。実はこのスカルとボーンの融合実験はただの暇つぶしだったのだ。
今から俺は海底神殿へと向かう。もちろん、それは神水を取りに行く為だな。だが、ここで俺はある重大なことに気がついてしまった。それは、俺が過去に一度、そこに訪れているということだ。そして、その時俺はメガネくんに案内されて海底神殿の真上に連れて行ってもらった。
つまり! 今回もそうするってことだ。
確か前回は……何しに行ったんだっけ? あ、でも邪魔が入ったような気はするな。それで志半ばで帰らさせる羽目になった、気がする。マジで殆ど覚えていない。
でも逆に言えばまた新鮮味を持って楽しめるということだ。せっかくなら最大限楽しんだ方が良いだろう。
❇︎
俺は一人雲の上に立っていた。メガネくん曰く、どうやらここが海底神殿の真上らしい。メガネくんも忘れてしまっていたようだが、ちゃんとメモしてあったらしい。有能すぎる。
王都の時は従魔に頼りまくっちゃったから、今回は皆お留守番にして、俺一人で攻略に臨もうかと思ったのだが、
『おい貴様、早くしろ! いつまで水中で待たせるつもりだ!』
一応、水のエキスパートである海馬を連れてきた。王都の時は留守番させてたからそのお詫びも兼ねている。ってか、水中はお前の定位置だろ、大人しくじっとしとけよ。
『おーい、誰の許可を得てそんな生意気な言葉使ってるんだー? ゾムをその全ての顔面からぶち込むぞー!』
『……』
さて、静かになったところでもう一人の相棒を紹介しよう。アイスだ。
アイスも王都襲撃時にはお留守番させており、正直今回も留守番してもらおうかと思っていたのだが、本人立っての希望により、同行してもらうこととなった。どうやら赤ちゃんにはエネルギーを発散させる場所が必要らしい。
まあ、アイスも氷のエキスパートだ。しっかり活躍してくれることだろう。
よし、じゃあ早速向かうとするか。ここまで来たら、どうやって海底神殿に侵入するのか思い出したぞ。
「【殲爆魔法、ボムボムプディング】」
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皆さんプリンは好きですか?私はもちろん大好きです!
市販のも好きですが、手作りだととっても美味しいんですよ!
皆さんの好きな甘味を教えてくださいな♪
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