第700話 聖なる炎

700話到達いたしました!これは完全に皆様のおかげです!

ここまで支えてくださり、ありがとうございました!


これからもまだまだ突っ走っていきますので、これからもこの拙作のことを何卒よろしくお願いします!!

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 爆炎魔王、か。かっこいいなー。かっこいいもの好きの俺からするともう、最高だ。


 ただ、爆炎と名乗っている割には、使える爆炎技が少ないようにも思える。だって、爆虐魔法くらいだろ? もっと多種多様な技を使い分けて、名実共に爆炎の魔王として君臨したい。


 そこで、俺はいいことを思いついた。いや、思い出したというべきだろう。


 天魔大戦が始まる前、一悶着あった獄界のヴァールのことだ。俺はヴァールに会いに行こうと思う。ついでに獄界の視察もかねて、だな。


 獄界、地獄といえばやはり爆炎の炎の部分について何か学べることがありそうだろう? それを習得することができれば俺はさらにワンナップできるのだ。


 よし、では久しぶりに会うとするか。


「【死骸魔術】、召喚、ヴァール」


 体の中からゴリッと魔力が削られる感覚がした。無限、とはいうものの減っている感覚はあるのだから、もし、一度に使いまくったら、一瞬使えなくなる、みたいなことも発生するのだろうか? 無限というくらいだからそんなことは起きないで欲しいのだが。


 そんなどうでもいいことを考えていると、見覚えがある魔法陣から見覚えのある顔が出現した。


「お久しぶりです。人間界の魔王様」


「おうおう、そんなに畏まるなよ。拳で語り合った中だろ? もっと気楽に行こうぜヴァール。久しぶりだな」


「いえいえ、何をおっしゃいますやら。その拳とやらで私をボコボコにしたのをお忘れですか? それで今回は何用ですか?」


「あぁ、そうだったそうだった。今回はちょっと俺を獄界に連れて行って欲しいと思ってな。ヴァールが強いという閻魔様のことも見てみたいし、それ以外にも獄界の強さというものに触れてみたくなったんだ」


「ほう、それは閻魔様を倒せる目処がついたということでよろしいですかね?」


「あ、いや、そうじゃない。ちょっとこっちの事情で獄界について知りたくなったんだよな。だから、まあ倒したいって思ってないわけじゃないが、別に今回は倒せなくてもいいと思ってる。それよりも俺が欲しい情報があればな、と思ってな」


「ふむふむ、その事情や情報とはなんなのです? 別に疑っているとかそういうのではないのですが、単純な好奇心でございますよ」


「そうか、俺は獄界で炎に関しての力を手に入れたいと思ったんだ。そしてその事情がこれだな」


 そう言って俺は貫通を発動させて、自分で確認した時みたいに腕を切ってみた。別に馬鹿正直に教えるつもりはないのだが、カッコイイものをゲットしたら自慢したくなるだろう? そういうことだ。


「色々あって、体がこんなことになってしまったからな、ちょっと炎の技が使いたくなってな」


「そ、それは聖炎……?」


「声援?」


 俺にエールを送ってくれるってことか? でもなんでそんな唐突に?


「そ、それは、その炎は天界のものが使うとされる、聖なる炎ですか!?」


 あ、そっち、聖なる炎で聖炎ね、なるほど。って、え? 聖炎??


「しかし、何か技を使った気配はありませんでしたし、すぐに消えましたね。本当の聖炎なら私はこうして立っていないはず、ならば…………一体それは?」


 あ、それ完全に炎違いだわ。


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