第409話 二位一体
今度はスカルとボーンも強化だな。まずはちゃんと喋れるようにしないとだな。そして強くしないといけないのだがどうしようか。そろそろ悪魔の素材も数少なくなってきたからなー。
「そうだ!」
アレを使おう。アシュラの時に使ったように、俺の古い装備を使えばいいんだ。しかも今から使おうと思っているのは双頭白虎の装備で、なんかいい感じにスカルとボーンにマッチしそうだな、どちらも二つの頭があるからな。
「じゃあ、これとこれで【強制進化】!」
「従魔:ツリーマン、個体名:スカル、ボーンが、ダブルソウルダークツリーアポストルに進化しました」
眩い光が収まった時、目の前に移ったのは一人の人間だった。
「え?」
まず、一人? なんで二人じゃないんだ? お前はスカルとボーンのどっちなんだ? ……もしかして、両方?
『『はい!』』
うわお、声が二重に聞こえる。これはどういうことだ? もしかして二つに分かれることもできるとか?
『お前らって別々にもなれるのか?』
『『はい!』』
そう言って元気に返事したかと思えば、まるで裂けるチーズのように、薪が真っ二つに割れるように、綺麗に半分に分かれた。しかし、その分かれた後の姿であるはずの姿は分かれる前の姿と何一つ変わらないように見えた。
これは、すごいのか? どういうタイミングで使えるのかは分からないが基本的に一人で行動して、手数が欲しい時や人手が欲しい時に二人になるんだろうな。まあ、これからの活躍に期待だな。
しかも、悪魔の肉も綺麗に全部使ったからいい感じに声帯や筋肉も生まれてくれたのだろう。全体的に安定しているし、しっかりと喋ってくれる。
それにしてもスケルトン時代はまだしも、今まではツリーマンだったよな? なんでカラカラと喋ってたんだ? なんか当然のこととして受け入れていたのだがよくよく考えると、おかしな話だな、まあ、ちっちゃいことは気にしちゃダメだな。
あと、双頭白虎の装備を使ったからか、所々スタイリッシュになっているな。色遣いもツリーマンと絶妙にマッチしているし、かなり良い。カッコいいな。俺の配下は皆いい感じだな、俺もその上に立つものとして身嗜みくらいは揃えていた方が良いだろうか?
でも、何したらいいかわかんねーな。髪セットするとかか? 面倒臭そうだな。
とりあえず最後の従魔に行くか。あいつの望みってなんなんだろうな。一番
長く一緒にいるが、だからと言って気持ちが全てわかるわけではない。いや、殆ど分からない。だからこそ気になるし、これからも一緒にいたいと思うのだ。
なあ、そうだろう?
「ハーゲン!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます