第160話 結果と強化
ふう、やっと倒し終わったか。それにしても長い戦いだったよなー。まあ、確かに何年も人の命を吸いまくっていたら、そりゃ、HPお化けになるよな。それも再生持ちとかただただしんどいだけじゃねえかよ。
しかも、これが後、何戦も続くとなると、正直心が折れそうなんだが。まあ、あのジジイに負けたくはないから、どんなに時間掛かってもクリアはするけどな。
それにしても、ロケット頭突きって、なんかネタっぽい名前だけど、最後に放った頭突きが、いつでもどこでも撃てるのならば、地味に強くないか? これは、逐一最高速度を更新しておきたいな。もっといろいろスキル使えば、もっとスピード出るだろうしな。
「レベルアップしました」
お、レベルアップか。なかなかいい感じに上がっているな。もうすぐで三桁突入だし、俺も次のステージに進めそうだよな。
と言っても別に俺は、あまりレベルとは関係のないステータスしてるからなー。あまりレベルが上がっても、強さとは直結しないから、そんなに嬉しくないんだよな。まあ、ここまで成長したんだな、って言う一つの指標になるくらいだな。まあそれでも、100レベルという一つの節目に到達出来るのは少し達成感はあるな。
まだ、到達していないが、帰らずの塔から帰る時は、恐らく100レベルを突破していると思う。流石にしてるだろ。
よし、戦闘後の振り返りはこのくらいにして置いて、これ、どうやったら次の階層に進めるんだ? 自動的に進めてくれたりしないの? ということは、階段か、魔法陣を探さなきゃいけないってことか。
まあ、明らかにこの空間はおかしいから、階段っていう縁は無くなるか。ならば魔法陣であるが、そうなると見つけにくいよな……
んー、探すの面倒臭いよなー。あ、そうだ、あいつらに探させればいいんだ。そうだよな、流石に一人で歩いて探すなんて非効率的だし、何よりもきついからな。よし、そうしよう。
「全員集合!!」
お! 全員の名前呼ぶの面倒臭いからという理由で端折ってみたのだが、しっかりと反応するんだな。という訳で、
『お前ら、今から、次の場所に転移出来そうな魔法陣を探してもらう! 全員で散開して、効率よく探すんだぞ? では、行ってこい!』
『了解っす!』
『カタカタカタ』
『あ、因みにご主人様はその間何してるんすか?』
まったく、これだから賢い従魔は持ちたくなかったんだよ……冗談はさておき、流石に一人でゆっくりしておこうと言うつもりは全く無いぞ? これは、本当だ。皆に探してもらってる時は、俺は、正直忘れていたスキルを使って自分の強化をしようと思う。
『俺は、自分自身の強化に努める。もっと強くならないとな』
『そうなんすね! ご主人様も頑張って下さいっす!』
今回の戦闘を通して、俺の火力不足が目に見えたからな。ここいらで一つ、強くなっておかなければ、この先どんどんと強くなっていく敵に太刀打ち出来なくなる気がする。
その為に従魔にいかせたんだ。別に俺が探したくなかったとか、歩き回るのが面倒くさかったとか、そういう理由ではない。決してない、断じて認めないからな。
こうやって独り言を言ってる時でさえ、実は強くなる為のアイテムを探しているのだ。一度強化が始まってしまうと、従魔達の捜索が打ち切りになってしまうから、報告があってから、始めようと思っている。それまではせっせとアイテム集めだ。
そして、俺が集めていたアイテムとは……
毒キノコだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます