24 雪

 雪にできる足跡というものは面白い。歩いた場所がしっかりと跡に残るからだ。自分が歩いたと証拠がそこにできていく。でもそれはやがて消えていく。また雪が積もって隠れてしまうから?違う。溶けて全てなくなってしまうから?残念だがそれも違う。僕が、いや他の人も、足跡のことを忘れていくからだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

140字創作集 菅原 龍飛 @ryuta130

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ