129.お姉さまと呼びなさい
・ヨツバ視点
奴隷購入のためにお金を稼ぐためにお店を開くために奴隷買ってもらっちゃったテヘペロ♪
というわけで、当分の目的は猫さんに借りたお金返済、そして新たな奴隷購入である。
目指せイケメン奴隷の逆ハーレム!
「ネル。今夜はママ出かけるから、ヨツバの面倒見てもらえるかしら?
明日の朝、帰ってくるわね」
「はーい!」
おやおやナンシーさん。朝帰りってことはアレですか?
男ですか?
……そういえば私の父親って誰なんだろうね?
まあいいや。
「いえあっあい」
「いってきまーす。……ヨツバったら、私の言葉を完全に理解してるような気がするわね」
気のせいですよナンシーさん。私はただの赤ちゃんです。
ナンシーさんは出て行った。
◇ ◇ ◇ ◇
・ヨツバ視点
というわけで深夜。
ネルちゃんが寝た後、私はこっそり宿を抜け出し、リオン君が居る店にやってきた。
「うっす」
リオン君は油で明りをつけて、本を読んでいた。
私が猫さんからもらった本だ。
一通り読んだので、リオン君に貸したのだ。
店が開店するまでの暇つぶしとして。
「明後日に開店らしいけど、大丈夫なのか?
まだ商品が一つもないし、看板もないぞ?」
『大丈夫、明日に猫さんが商品を用意してくれる。
看板についてはその時に言うから』と氷文字入りブロックを作る。
「そ、そうか。それはそうとして、アンタ……じゃなくて、ヨツバ様のことを何て呼べばいい?」
『ヨツバお姉さまと呼びなさい』と氷ブロック。
「だから姉って、アンタ赤ちゃんじゃねーか?!
……いいよ、分かったよ。ヨツバお姉さま」
私は【四次元空間】で紙と鉛筆を取り出し、リオン君に、簡単な計算テストをしてみた。
うーん、足し算引き算は何とかなるけど、掛け算割り算は駄目みたい。
次に商売の心得。
高価な物は盗られないよう、手元に置くこと。
愛想笑いと丁寧な接客をすること。
客と自分が得をするよう心がけること。
数時間ほど店員としての知識を叩きこみ、満足したので宿に帰ることにした。
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